『ウォーキング・デッド』シーズン3のテンポが前シーズンに比べて早くなったワケは? 製作総指揮者が語る

ウォーキング・デッド『ウォーキング・デッド』のシーズン3前半部をご覧になった方は、前シーズンに比べてテンポが著しく早くなっていることにお気づきのはず。それに加えて、主要キャラクターを序盤で容赦なく退場させるといった大胆な展開も見られた。こうした製作方針の裏事情を、製作総指揮/ショーランナーのグレン・マザラが米Hollywood Reporterで明かしている。

「私がショーランナーになってすぐ、作品のもつホラーの要素はテンポの早いストーリー展開を必要としていると察しました。面白いひねりを用意しているなら、終わりまで大事にとっておかないほうがいい。徐々に盛り上げるのではなく、視聴者や、それこそ登場人物たちでさえ一番予期していないときにやってしまうべきだ、とね」

シーズン2を振り返ってみると、たしかに視聴率では好成績をおさめたが、テンポがのろくなったという批判を浴びていたのも事実。それには、番組を立ち上げたフランク・ダラボン(『グリーンマイル』『ショーシャンクの空に』)が昨年7月にショーランナーの座をおりたのが影響していたのかもしれないが、今シーズンの仕上がりを見る限り、マザラは批判に応えようと本気で取り組んでいることがわかる。

原作者・製作総指揮のロバート・カークマンも、次のように言っている。「成功をおさめた他の番組で、新要素の導入とか、主要キャラクターの追加、新しい筋立ての用意や方向転換といったことを、僕らほど一生懸命にやっているところはない。おかげでみんなから、"ゾンビを毎週殺すだけの番組じゃないんだね"と言ってもらえるんだ」

こうした製作姿勢が実を結んでか、シーズン3は前シーズンを大きく上回る視聴者数を維持している。シーズン4への更新も待望視されているところだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウォーキング・デッド』
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