往年の人気コメディ『アーノルド坊やは人気者』でアーノルドの養父を演じたコンラッド・ベインが、14日にカリフォルニアの地元で老衰により息を引きとった。享年89歳だった。
アメリカで1978~1986年にかけて8シーズンが放送され、世界中のお茶の間で人気を博した『アーノルド坊や~』。コンラッドが演じたフィリップ・ドラモンドは、母を亡くした黒人の少年、アーノルドと兄のウィリスを養子に迎える白人の資産家だ。やんちゃなアーノルドの鋭いジョークもさることながら、黒人に対する偏見に立ち向かう気取らないドラモンドを好演したコンラッドの姿が、いまだに心に残っている人も多いはず。
コンラッドは、アメリカで1972年にスタートした大ヒットコメディ『Maude』で注目を集め、70~80年台にTVを中心に活躍した。『ショーン・コネリー/盗聴作戦』(1971年)などの映画にも出演。また、もともと舞台俳優としてデビューした彼は、ブロードウェイで数々の作品に出演した経験を持つ。
コンラッドが亡くなり、『アーノルド坊や~』のメインキャストの中で生存するのはウィリス役のトッド・ブリッジスだけとなった。アーノルド役を演じたゲイリー・コールマンは脳出血で2010年に他界。ドラモンドの一人娘であるキンバリー役で注目を集めたダナ・プラトーは、薬物の過剰摂取で1999年にこの世を去った。
コンラッドは今ごろ天国で二人と再開を果たしているかもしれない...。(海外ドラマNAVI)