【ネタばれ】『シャーロック』では付け鼻の変装はしない! プロデューサーがシーズン3について語る

現代のロンドンを舞台に、シャーロック・ホームズの活躍を描く『SHERLOCK シャーロック』。その製作総指揮者のひとりで、シャーロックの兄マイクロフトも演じるマーク・ゲイティスが、シーズン3について語った。

(以下は、ネタばれを含むので注意!)

シーズン2の最後で、聖バーソロミュー病院の屋上から飛び降りて死亡したように見えたシャーロックは、実は生きていたことがラストシーンで明かされた。原作の『空き家の冒険』ではこの数年後、年老いた本屋の老人に変装して現れ、変装を解いてワトソンをびっくりさせている。

しかし、ゲイティスがRadioTimesに明かしたところによると、『シャーロック』ではそこまで本格的な変装はしないようだ――「昔からよくあるような変装はさせないと、最初から決めていたんです。(シーズン1最終話の)『大いなるゲーム』には『変装のコツは風景に溶け込むこと』というシャーロックのセリフがあるくらいですからね。現代のシャーロック・ホームズは付け鼻はしないだろう、それよりは、あなたの後ろにいま立っていてもあなたはそれに気づかない、という感じだろうと最初から考えていました。ベン(カンバーバッチ)はいろいろな衣装を身につけましたが、要はいかに目立たなくするかということなのです」。

さらに、これからは原作に登場した悪役よりも、新しい悪役を生み出すことに力を注ぐとも言っている。「(原作者の)コナン・ドイルは最初はうまくやったんです。素晴らしい宿敵を生み出した。偉大なヒーローは誰しもモリアーティに相当する宿敵がいるものです。でもいったんそういう宿敵が生まれたあとは、相当うまくやらないと印象の薄い悪役ができてしまう。だから異なるタイプの話を作るのです」

というわけで、原作の『空き家の冒険』に出てきた"モリアーティの右腕"セバスチャン・モラン大佐や、『犯人は二人』に出てきた"ロンドン一の恐喝王"チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートンといった悪役は、『シャーロック』には登場しないかもしれないと、RadioTimesは推測している。(海外ドラマNAVI)

Photo:『SHERLOCK/シャーロック』
(c)Colin Hutton(c)Hartswood Films 2010 John Rogers©Hartswood Films 2010