時空を駆け巡る謎の人物"ドクター"の活躍を描き、今年で50周年を迎える英国の人気番組『ドクター・フー』。その番組誕生を描くTVムービーに、映画『ハリー・ポッター』シリーズのアーガス・フィルチ役で知られるデヴィッド・ブラッドリーが出演することになった。
TVムービーのタイトルは『An Adventure in Time and Space』で、デヴィッドは初代ドクターを演じたウィリアム・ハートネルの役を演じる。初代ドクターを1963年から3年間にわたって演じたウィリアム本人は、残念ながら1975年にこの世を去った。
このTVムービーではほかに、ブライアン・コックス(『ボーン・アイデンティティー』『ボーン・スプレマシー』)が、英BBCドラマ部門の責任者だったシドニー・ニューマンの役を、また、ジェシカ・レイン(『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』)が、『ドクター・フー』のプロデューサーだったヴェリティ・ランバートの役を、さらに、サーシャ・ドハワン(『アフター・アース』)は、『ドクター・フー』最初のエピソードを監督したワリス・フセインを演じる。
監督はテリー・マクドノー(『ブレイキング・バッド』)、脚本はマーク・ゲイティス(『ドクター・フー』『SHERLOCK シャーロック』)。製作総指揮はゲイティスと、『ドクター・フー』の現在の製作総指揮者であるスティーヴン・モファットとキャロライン・スキナーが務める。撮影は今月からスタートし、今年の後半にイギリスとアメリカで放送される。
今回の出演についてデヴィッドは、「それはもうワクワクしていますよ。国立劇場の屋上でエリザベス女王戴冠60周年イベントを見ているときに、マークからこの役について初めて話をもらったんです。興味があるかと聞かれて、いてもたってもいられませんでした」と、興奮の面持ちで語っている。
また、スキナーは「『ドクター・フー』の誕生にまつわる、機知と娯楽性に富んだたくさんの物語は、60年代前半のイギリスがどんな感じだったのかを明かしてくれます。ウィリアム・ハートネルとヴェリティ・ランバートが、今日のヒット番組を作る過程で、どのように関係を築いたかを描く、とても個人的な話でもあります」と言っている。
なお、『ドクター・フー』では50周年を記念するエピソードも企画されており、歴代ドクターが登場するともウワサされているが、実際にどんな内容になるのかまだ明かされていない。(海外ドラマNAVI)