【やらなきゃよかったスピンオフ その8】答えのない謎が増えるだけ!? 『Ravenswood』は超自然現象がいっぱい!

オリジナルドラマの人気にあやかり製作されるスピンオフドラマ。ゼロからスタートするよりも、認知度という点から有利として最近、ますますスピンオフへの期待が高まっているが、もちろんすべてが成功するわけではない。そこで米TV Guideで今まで報じられた「やらなきゃよかったスピンオフ」から、海外ドラマNAVI的視点から10本ピックアップしてご紹介しよう。

『Ravenswood』
現在アメリカではシーズン4が放映中の人気ドラマ『プリティ・リトル・ライアーズ』。仲良し5人組女子高校生のひとり、アリソンが突然失踪。事件から1年経ったある日、残された4人の元に、「A」を名乗る人物から突然メールが届き、そこには誰も知るはずのない彼女たちの秘密が書かれていた...というガールズ・ミステリーのスピンオフとして、今年登場したのが、『Ravenswood』だ。
本作は、『プリティ~』の登場人物であるケレイブ・リバース(タイラー・ブラックバーン)をメインに、先月より放映が始まったばかり。ケレイブと見知らぬ同士の4人が、謎に満ちた町レイヴンズウッドの恐ろしい秘密を探るという、本家同様にミステリー色満載のドラマだが、本家と違うのは、『Ravenswood』が幽霊や呪いといった超自然現象を扱っている点だ。

『プリティ~』の最大の謎は、「A」が誰であるかということ。この謎の答えを知りたい視聴者を惹きつけ続け、しかもいまだにその答えは得られていない。『プリティ~』では、あくまで事件性にこだわり、超自然現象の類いは一切排除している。本家『プリティ~』の人気は、これが功を奏しているという声もある。
謎には理由がある、だから知りたいというのがミステリーの醍醐味だが、その答えが超自然現象となると、興ざめしてしまう恐れも、なきにしもあらずだ。 TV Guideでも、この点を懸念している。

とはいえ、『Ravenswood』はまだ始まったばかり。はたして本家『プリティ~』のように、視聴者の興味を惹きつけることができるのか?(海外ドラマNAVI)

Photo:『プリティ・リトル・ライアーズ』
(c)Warner Bros. Entertainment Inc.