ファンタジー小説シリーズ『シャナラ』が米MTVでドラマ化の動き

米HBOで放送されているファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』がヒットを続けている。そんななか、長年支持を集めるファンタジー小説シリーズ『Shannara(シャナラ)』も、米MTVでドラマ化されるかもしれない。

『シャナラ』は、アメリカの作家テリー・ブルックスが執筆し、1977年から刊行されている正統派ファンタジーシリーズ。魔法が息づく「Four Lands」と呼ばれる世界を舞台に、数百年という歳月をまたいで、古代エルフ王家の末裔が世界の命運をかけた戦いに身を投じるさまを描く(日本では、シリーズのうち『シャナラの剣』『シャナラの妖精石(エルフストーン)』が扶桑社から刊行されている)。

パイロットの監督を務めるのは、『アイアンマン』のジョン・ファヴロー。脚本は、『ヤング・スーパーマン』のクリエイターであるアル・ゴフとマイルズ・ミラーが担当する。この3人は原作者のブルックスとともに、製作総指揮にも名を連ねている。

脚本の仕上がりにMTVが納得すれば、シリーズ製作にゴーサインがかかることになっており、その場合、シーズン1はシリーズ第二巻『シャナラの妖精石(エルフストーン)』にもとづいた内容になりそうだ。

『シャナラ』シリーズの映像化は数年越しの悲願だったことから、ブルックスは「小説の映像化は私にはとても大事なこと。新旧ファンに愛される壮大なTVシリーズを作るのが正しい道だと信じています」と話している。冒険とロマンスに満ちたヤングアダルト向けの内容から、MTVは同局の若い視聴者にピッタリと判断したようだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:ジョン・ファヴロー(c)Manae Nishiyama/www.HollywoodNewsWire.net