2014年、新作ドラマの生き残りをかけた後半戦が、いよいよ1月よりスタートする。毎年、多くの新作ドラマが製作されるが、同時に新しいスター誕生のきっかけにもなる。今回は、ミッドシーズンに登場する話題の新作ドラマより、特にブレイクを予感させる注目の俳優を紹介しよう。
■『The 100』マリー・アヴゲロプロス&トーマス・マクドネル&エリザ・テイラー
最近、青春ドラマからニュー・ヒーロー&ヒロインを多く輩出している米CW局。2013年9月よりスタートした新作ドラマからも多くの若手を世に送り出したが、ミッドシーズンでは『ヴァンパイア・ダイアリーズ』『ゴシップガール』『プリティ・リトル・ライアーズ』など、ティーン向けドラマの名手レスリー・モーゲンスタインが製作総指揮を務めるSFドラマ『The 100/ハンドレッド』。
舞台は、核戦争で世界の終焉を迎えてから97年後の世界。宇宙ステーションで暮らしていた人類は、再び地球に住むことが可能かどうかを調査するために、実験的に100人の不良少年・少女たちを送りこむことにする。変わり果てた地球で生き残りをかけた闘いが繰り広げられるわけだが、役柄にも一癖ありそうだ。
マリーが演じるのは、一人っ子政策のため、ずっと母と兄からその存在を隠されてきた少女。エリザは、医療部門の責任者である母に持ち、エリートであった少女を、そしてトーマスは、100人の中でも謎めいた青年を演じる。いずれも一筋縄ではいかない役柄を演じるということで、注目が集まっている。
■『The Night Shift』はみ出し者の元軍医を演じるオーエン・マッケン
テキサス州サンアントニオ市の病院を舞台に、元陸軍医師を中心とした夜間シフトを勤める医師たちを描く医療群像ドラマ『ナイトシフト 真夜中の救命医』。
昼間とは違い、酔っ払い、薬物、飲酒運転による事故など、急患だけが運び込まれてくる夜の病院。瞬時の判断が問われる現場は、まるで野戦病院さながら...。という本格医療ドラマで、主人公の元軍医を演じるのが、オーエン・マッケン。ピカイチの腕と度胸を兼ね備えた医師で、患者を救うためならば手段を選ばないため、病院の経営者と衝突するアンチ・ヒーロー的な役柄だ。オーエンは、『魔術師マーリン』の終盤シーズンに出演したのと、『THE TUDORS~背徳の王冠』に小さな役で出演したぐらいで、なかなか芽が出なかったが、アイルランドの男らしく無骨でワイルドな魅力を本作でいかんなく発揮している。
医療モノのジャンルは人気があるが、実は現在、アメリカで残っているのは『グレイズ・アナトミー』のみ。医療モノは数々のビッグ・スターを輩出していることからも、もし本作が当たれば、オーエンがブレイクする可能性は高くなる。(海外ドラマNAVI)
Photo:『The Night Shift』のオーエン・マッケン