【『SHERLOCK』名シーン15】その5:シャーロックと女性たち編

多くの視聴者が心待ちにしていた『SHERLOCK シャーロック』の最新シーズンが、英米両国でまもなく放送スタートとなる。名シーンの第5弾として、シャーロック(ベネディクト・カンバーバッチ)と彼を取り巻く女性たちのシーンをご紹介しよう。

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■裸の真相(シーズン2・第1話「ベルグレービアの醜聞」)

"あの女"ことアイリーン・アドラー(ララ・パルヴァー)の登場シーン。このインパクトだけでも、まさに「ただ1人名探偵シャーロック・ホームズを出し抜いた女」という雰囲気が伝わってくる。あくまで自分のやり方でシャーロックに挑み、見事に勝利を果たすのだ。シャーロックはこれまで相手の洋服、アクセサリー、時計、電話などの持ち物を基に、どんな人生・生活を送っているか推測してきた。それをアイリーンは裸で出て来たことで、シャーロックを一気に不利な立場に追い詰めている。そして、ここでもジョンの反応によって、見事にこのシーンの持つ緊張感を一気にコメディに変化させている 。

■「メリークリスマス、モリー」(シーズン2・第1話「ベルグレービアの醜聞」)

シャーロックの無神経さは、面白く、笑いを誘うシーンとなることもあるが、ここでは残酷に見えどこか痛々しさを感じさせる。モリー(ルイーズ・ブリーリー)のその日の服装と特別にラッピングされたプレゼントを見て、得意の推理力を発揮させるシャーロック。モリーを傷つけてしまったことに気づいたシャーロックが謝罪をするという、珍しいシーン。ここでも、モリー越しにコミカルな驚きの表情を見せるジョンが、このシーンの張り詰めた雰囲気を和らげる効果をはっきしている。

『SHERLOCK シャーロック』シーズン3は、英BBC Oneにて2014年1月1日(水)から、米PBSでは1月19日(日)から放送スタート。日本での放送については未定だが、英BBC×角川書店のコラボレーション・ブランド"BBC Mystery"によればシーズン3の日本版DVDは2014年上半期にリリース予定とのこと。(海外ドラマNAVI)

Photo:アイリーン・アドラー役のララ・パルヴァー
Colin Hutton(c)Hartswood Films 2010 John Rogers©Hartswood Films 2010