『ウォーキング・デッド』は夢オチで終わるというウワサに、原作者は...?

ゾンビがはびこる世界終末後を描いて大ヒット中、日本でもシーズン5が始まった『ウォーキング・デッド』。しかしその内容は、すべて主人公リックが見ている夢のなかの出来事なのではないか――というファンの諸説に、原作コミックの作者で、ドラマ版の製作総指揮者も務めるロバート・カークマンがコメントした。

この説は、先週はじめに情報サイトUproxxが紹介した。それによると、しばらく前から、『ウォーキング・デッド』の物語は、リックがシリーズ冒頭で昏睡状態に陥ったまま見ている夢だった、という説がネットで散見されるという。

例えば、あるファンは、原作コミックの結末として「昏睡状態のまま死にかけているリックのベッドの傍らで、妻のローリ、息子のカール、親友のシェインが泣いている。生命維持装置が取り外され、心電図がまっすぐな線を示す」というシーンを思い描いているとか。そのほか、掲示板サイトやYouTubeなどで、似たような説が入り乱れているという。

とはいえ、夢オチはかねてから悪評の高い終わり方。『ウォーキング・デッド』は今後何シーズンも続くであろう人気シリーズだけに、原作者は今のうちに、夢オチにはならないと公に発言してほしい、と記事は締めくくっている。

そこでカークマンは、Twitterで次のように答えた。「では公に発言するけれど、リックは昏睡状態にいるのでは決してない。『ウォーキング・デッド』で描かれる出来事は、まちがいなく現実に起きていることだ」

さらに、「でもカールやその他の登場人物はすべて想像の産物だよ。リックは本当は家族を見つけられなかった。ゾンビを初めて殺したときに正気を失ってしまったのさ。冗談かな?」と続けているが、これは本人の言うとおり冗談らしい。

というわけで、カークマンは夢オチのウワサをきっぱり否定した。夢オチを嫌うファンは、ほっと胸をなで下ろしているようだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウォーキング・デッド』シーズン5
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