全米を夢中にさせているハードボイルド・サスペンスドラマ『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』！...まだご覧になったことがない方もいらっしゃるのではないかと思いますが、しかしこれを観ると...、目覚めてしまうんですね～、レイ・ドノヴァンの魅力に!!
というわけで今回は、4月10日（金）から待望のシーズン2が海外ドラマ専門チャンネルスーパー！ドラマTVで日本初放送をむかえ、シーズン1のDVDもリリースされることとなった本作の楽しみかたをご紹介しちゃいます！
視聴率が悪ければバッサバッサと斬り捨てられるアメリカのテレビドラマ界で、すでに第3シーズンの製作も決定している人気ドラマ、その秘密は、一癖どころじゃない二癖も三癖もある登場人物たちにあり！
筆頭は当然ながら主人公のレイ・ドノヴァン。ハリウッドでセレブ専門の「揉み消し屋」こと"フィクサー"を職業としています。映画スターや有名スポーツ選手たち絡みのヤバ～い事件を、マスコミが見つける前に闇に葬っていくというのがその職務内容。極上のスーツに身を包み、高級車で駆けつけ、即時にスキャンダルの芽を摘み取っていくそのカッコよさは女子だけでなく男子をも虜に。でもそんなクールなレイも、私生活では愛妻アビーとティーンエイジャーの子供二人を抱えたファミリーマン。でも仕事が忙しくなるに従い秘密が増えて妻子との間に溝をつくりはじめます。
と、ここまでなら結構ありそうな設定なのですが、次にご紹介するキャラクターが、このドラマのミソであり、レイ・ドノヴァンのミソ！ その登場人物とはレイの父親ミッキー・ドノヴァンです。
レイと確執を持つ前科者の父ミッキーを怪演するジョン・ヴォイトは、若い世代の海ドラファンのみなさんには"アンジェリーナ・ジョリーのパパ"という紹介のほうがわかりやすいかもしれません。彼はその昔アカデミー賞主演男優賞ほか数々の賞に輝いた名優。ミッキーというキャラクターが醸し出す、あのヌメヌメとしたナメクジをさわったときのような（!?）雰囲気と妙なチャーミングさが共存する、なんともアクの強いキャラクターは、名優ジョン・ヴォイトのみが成せるワザ！
レイ・ドノヴァンを演じているリーヴ・シュレイバーは、映画『ウルヴァリン：X-MEN ZERO』でウルヴァリンの兄ビクターことセイバートゥースを演じて日本でも映画ファンにとってはお馴染みのアクター。いつもクールでどこかミステリアスな雰囲気が決め手の演技派です。リーヴ演じるレイの、冷静沈着で問題解決のためなら手段を選ばずビシバシとトラブルを揉み消していく様子はとにかくセクシーで、アメリカのファンの間で「レイ・ドノヴァン」は、女子はもちろん男も惚れるカッコいい男の象徴となっています。
さてドラマは、イワクつきの父親ミッキーが突然20年ぶりに刑務所から出てきたことから、レイとその周囲の人々の人生が狂い始めるわけですが、レイはフィクサー業だけでも大変なのに、因縁のある父親の登場で精神状態はパンク寸前。父の疫病神的な本性を知っているレイは、ナイーブな兄弟と自分の家族に絶対ミッキーに近寄らないようにと警告します。でも何も知らない家族たちはミッキーの悪魔的チャームに引き込まれ、みるみるうちにミッキーの思うがままの存在に...。
なぜそれまでに自分の父を憎んでいるのか話そうともしないレイに、妻子は嫌悪感を募らせるのですが、自堕落なミッキーのせいで幼いドノヴァン兄弟たちに降り掛かったおぞましい出来事の真相が徐々に明るみに出るとともに、ミッキーの"毒"が周囲の人たちを蝕み始め、次々と事件を引き起こしていき...。
シーズン2では、FBIも絡んできて、それぞれの登場人物たちの思惑が複雑に交差しながらストーリーが加速して行きます！
というわけで、詳細はぜひ実際にドラマをご覧いただき堪能していただくとして、最後にこのドラマにまつわるこぼれ話をひとつ。
「レイがやっているセレブのフィクサー業なんて、作り話でしょ～？」と思っているあなた！実はこういった仕事は、程度はどうであれセレブの世界に実在するのです！レイ・ドノヴァンのように何ごともひとりでサクサクこなしてしまうフィクサーがいるかいないかは別としても、故マイケル・ジャクソンの事件（子供への性的虐待容疑などなど）や、NBAやNFLなどのプロ・スポーツ選手の暴行事件や薬物乱用事件など、たくさんのインシデントが"フィクサー"たちによって揉み消されています。（とはいえ、何年もあとに暴露本とかでバレたりするのですが）
ちなみに、『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」のクリエイターのひとりであるブライアン・ズリフの生活ぶりは、ドラマの元になっているのではといわれており、その証拠（!?）に、彼は数年前にマフィアと組んで組織的に行った違法ギャンブルの罪で起訴され有罪判決を受け、その時点で番組の製作総指揮から手を引くという事態に発展しました。
とにかくこのアメリカの"セレブ"という人たちの世界では、一般市民には考えられないようなことが平気で行われるので（人間というのはとてつもない富を手にすると、常軌の境界線と言うのがあやふやになるようです...）、平気でないことを平気で遂行する職務に就いている人たちがいるのは当たり前といえば当たり前なわけです。レイ・ドノヴァン的世界がある程度実在している...ということを踏まえてこのドラマを見ると、またひと味違った楽しみ方ができそうですよね！
■『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』 シーズン2
海外ドラマ専門チャンネル スーパー！ドラマＴＶ
4/10(金)23：00 日本初・レギュラー放送スタート
■『レイ・ドノヴァン vol.1～6』シーズン1 DVD
発売：パラマウント ジャパン
3月25日（水）レンタル開始
Photo：『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』シーズン2
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