あなたは知っているか!巨大企業のトップが現場に潜入するリアリティ番組『アンダーカバー・ボス 』

NBAバスケットボールチームのスタッフ役にハライチ澤部が吹替初挑戦!

全米CBSネットワークで放送されている人気のリアリティ・ショー番組の『アンダーカバー・ボス』。大企業のCEO(最高経営責任者)やCOO(最高執行責任者)らが、自社の問題点を探るために変装して素性を隠し、見習いとして自社業務の現場に潜入する番組だ。

今回、『アンダーカバー・ボス』シーズン5 NBAプロリーグの「ユタ・ジャズ」チームの設営スタッフ役に、自他ともに認めるNBAファンであり、WOWOWのNBA放送で「NBAファミリー」の一員でもあるハライチ・澤部佑が日本語吹替に初挑戦! ということで吹替収録直後のインタビューを早速ご覧頂こう。

 

――日本語吹替は初挑戦ということですが、終えてみて、いかがでしょうか。手ごたえはありましたか?

もうボコボコになりました(苦笑)。普段バラエティで喋っているのとは全然違いました。吹替って、登場人物がもういるわけで、その人(キャラクター)に気持ちを込めることが必要なんですね。とにかく自分が普通に喋るのとは全然違うんです...。台本見ながら、映像見ながら、そして聞きながらっていう...。最初はどうしていいかわからず、「あわわわ...」、という間に過ぎて行って、「半分くらいしか喋れていないんじゃないか...」という状態...。事前に台本もDVDも貰っていたのですが、予想していたよりもはるかに難しい収録でした。やはりプロの方は凄いなと思いますね。 というわけで、手ごたえはないです。みなさん優しいので、「良かったですよ」って言ってくれるのですが...。自己採点だと20点位です。

 

――厳しいですね! 実際、初めてとは思えないほどお上手でしたよ。ガヤのシーンなどもノリノリな感じとお見受けしましたが...。

ありがとうございます。でも僕にとっては、「収録が気づいたら終わっている...」、という状態だったので。「今のでいいのかなあ」ってずっと思っていましたね。ガヤ録りのシーン、あの時もまだちょっと緊張はしていました。それに台本に書かれているのと同じようなこと言ったら「ほかの台詞で!」と言われてしまいますし(笑)、自分で考えて「何か別のことを言わなきゃ!」と必死でしたね(笑)。

――また吹替は挑戦してみたいですか?
はい。ぜひリベンジしたいです!

――どんな役がいいとか、お考えはありますか?

はい。『アンダーカバー・ボス』のシリーズにも再挑戦したいですし、海外ドラマのキャラクターで吹替に挑戦出来たらすごく嬉しいです。もちろんはじめからプロの方のようには上手くいかないかもしれないけど、パッと出てくる役どころとして、自分に合っているなあと思っているのは、太っていて、いつもピザか何かを食べているようなヤツ。例えば推理サスペンス系や刑事もので、"太っている部長"みたいな役ですね。いつもコーヒー片手に、何か起きると「おいおい、勘弁してくれよ~」っていうような役。
海外ドラマは、『24』シリーズは好きで良く観ていました。WOWOWで一挙放送やっていた時、まさに観ていましたよ。あと最近のでは『ウォーキング・デッド』は面白くて観ています。

――もし仮に、現場にボスがやって来て、願いがかなえられるとしたらどんなことがありますか?

現場マネージャーをかえてくれとか(冗談です)。本当に良くやってくれているんですけど、気になることがあるんですよ。例えばバラエティで僕が滑ったりするのを、ニヤニヤしながら見ていたりするんです(笑)。

――逆に、自分が潜入できるとしたら?

バラエティ番組の会議とか、スタッフさんの裏側は観てみたいですね。実は結構な事言われていると思うんですよ。みなさん優しいから「今日面白かったですよ!」とか言ってくれますけど、果たしてそれ本当のところはどうかと...。でも怖いからあんまり見たくないですよね、裏側って...。うーん、だからこの番組で潜入する社長さんたちもかなり勇気が要ると思いますよね。

 

――さて、今回のエピソードの見どころポイントはどんなところでしょうか?

まず、NBAファンは確実に楽しめると思います。会場の設営からショップ運営などの裏側を見ることって普段は無いですし、「ユタ・ジャズ」というチーム自体も、"大金払ってよそから人をひっぱってくる"ようなチームではないんです。一から選手を育てる、みたいな、アットホームなチームなので、見ていくうちにこのチームが好きになるというか。僕は実は「ユタ・ジャズ」はそんなに興味を持っていなかったのですが、このエピソードを見て、とても興味が沸き、好きになりました。僕はNBAのチームでは「ニューヨーク・ニックス」、「サンアントニオ・スパーズ」のファンなんです。日本のファンにとっては「ユタ・ジャズ」はジョーダンの敵というイメージが強いと思うのですが、これを観るとまた印象が変わるのではないかなと思いますね。そしてNBAファンではなくても、もちろん楽しめると思います。一つの試合を開催し、観客を楽しませるために、これだけの人が携わっているんだなと実感すると思います。そして、「自分の仕事も思い返してごらん」と思うんです。「自分だけじゃなくて、いろいろな人が携わっているよね」って。
最近、仕事に情熱を持てなかったり、適当にやり過ごそうとしたり、あるいは働くことに信念を持てずにいる若い人も多いんじゃないかって思うのですが、そんな中で、この番組は真剣に働くことの素晴らしさを伝えてくれていると思います。ちゃんと心を込めて真面目にやっていれば、必ず、それを見ている人がいるんだぞ、と。

――ありがとうございました。今回澤部さんが演じたデニスという人物の"ここに注目して欲しい"という点を教えて頂けますか?

はい。彼は「ユタ・ジャズ」チームのコート設営をやっています。職人気質で、コートの設営に命をかけている、仕事に誇りを持っているカッコいい人です。そこをぜひ感じて頂きたいですね。一方で、家計も苦しそうに見えるけど、でも意外と車のローン高額支払っているなあ、とか、趣味にもいろいろ使っていて、でも家族のことでもお金もかかるし...、みたいな、愛せるキャラクターでしたね(笑)。

 

――最後に、スポーツ、リアリティ・ショー、ドラマに映画、アメリカのエンターテインメント番組が大好きという澤部さんにとって、その魅力はどんなところにあるのか教えて頂けますか?

やっぱり"オシャレ"ですよね。僕、昔からアメリカに異常なほどに憧れていて。実はアメリカ人に生まれたかったんです(笑)。坊主頭で、バスケして、みたいなね。不思議なんですが、アメリカの番組を見ていると、彼らの暮らしぶりがとにかく、楽しそうでオシャレに見えるんですよ。アカデミー賞やグラミー賞も家で放送を観ているのですが、あの授賞式の感じとか、たまらなく好きなんです。ドキドキする!ワクワクする! 小さい時から映画も観て育ったので、「本当に華やかな世界だな」という憧れがありました。今、日本で芸人やっていますけど、僕は、ああなりたいんです!ドラマでもアジア人俳優の活躍も素晴らしいと思うので、狙って行きたいですね! うん、そうだな...、まずは真田広之さんと仲良くなるところから始めたいです(笑)。

――澤部さん、ありがとうございました!

『アンダーカバーボス 5 社長潜入調査』は毎週日曜日、23:00よりWOWOWプライムにて放送中。澤部さんが吹替初挑戦したエピソード#13 NBAチーム"ユタ・ジャズ"は、5月31日(日)23:00より放送予定。

Photo:『アンダーカバーボス 5 社長潜入調査』で吹替初挑戦の澤部佑(ハライチ)