『ドクター・フー』、来年は"シャーロック・スタイル"に?

英国の人気番組『ドクター・フー』を製作・放送する英BBCが、2016年は同シリーズをフルシーズンではなく、数話の特別エピソードに製作を絞るという噂を、英タブロイドニュースサイトMirrorが伝えている。

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現在放送中のシーズン9は、プレミア回の視聴者数が458万人と、前シーズンのプレミア回から200万人以上もダウン。さらに、コンパニオン(旅仲間)のクララ・オズワルドを演じるジェナ・コールマンが年内で降板することが決定しており、12代目ドクターを演じるピーター・カパルディも家族とともに過ごす時間を増やすために降板するかもしれないと言われている。

そんな"危機的な時期"を迎えたことから、BBCは打開策を講じており、例えば、ティーンエイジャー向けのスピンオフ・シリーズ『Class(原題)』を先週発表したことも、その一環なのだとか。

そして関係筋によれば、BBCは、通常の12話構成となるシーズンを2016年にも作る計画を破棄し、『SHERLOCK/シャーロック』のように、尺の長い特別エピソードを2、3話(+クリスマスの特別エピソード)製作することにしたのだという。

「『ドクター・フー』の衰退はとても気にかかることで、解決策を講じる必要がある。現段階ではあらゆる選択肢が検討されている。思い切った方法をとる必要があるかもしれないとみんなが考えている」と、BBCの関係筋は述べたとのこと。

さらに、もうひとつ検討されているのが、2017年に新しい配役で本作をリブートすること。『ゲーム・オブ・スローンズ』でロブ・スタークを演じたリチャード・マッデンが、ドクター役の最有力候補に挙がっているのだとか。

以上の報道に対して、BBC広報は「今シーズンが始まってまだ3週目。来年のことを話すのはまだあまりにも早すぎます」とコメントしている。真偽のほどは不明だが、ファンにとっては気にかかる噂と言えそうだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ドクター・フー』
(C)2014BBC