本家『NCIS』の面白さを継承しながら独自性も際立つ新スピンオフ『NCIS: ニューオーリンズ』の魅力!

現在、米国にてシーズン13が放送中の『NCIS ネイビー犯罪捜査班』は、米国海軍および海兵隊に関わる事件を捜査する海軍犯罪捜査局の活躍を描いた大人気ドラマだ。『NCIS』のスピンオフ・ドラマとして製作された『NCIS: LA ~極秘潜入捜査班』は、米国でシーズン7が放送中で、両ドラマとも米国はもちろん日本を始め、世界中で放送され爆発的な人気を博している。そして、さらなるスピンオフとして昨年、米国で放送開始された『NCIS: ニューオーリンズ』は、シーズン1放送終了を待たずに早々とシーズン2製作が決定して、新一年生ドラマとして、かなりの高視聴率を叩き出し、今季シーズン2も好調なスタートを切っている。ちなみに本家『NCIS』で、リーダーのリロイ・ジェスロ・ギブスを演じているマーク・ハーモンは、『NCIS: ニューオーリンズ』製作総指揮者の一人でもある。その待望のスピンオフがいよいよ日本に上陸することになった!さっそくその魅力をお伝えしよう!

『NCIS: ニューオーリンズ』は、本家『NCIS』シーズン11のエピソード内で、メンバーたちが合同捜査して、2時間パイロット版が紹介されている。しかしそのパイロット版を観ていなくても、いきなり初回からバッチリ楽しめるので『NCIS』シリーズ・ファンの皆さんご安心を!

このドラマは『NCIS: ニューオーリンズ』というタイトル通り、メキシコ湾に面している米国南部ルイジアナ州ニューオーリンズ周辺が事件の舞台だ。湾岸沿いの華やかな街、ニューオーリンズは、海軍や海兵隊が休暇を過ごす人気都市。ニューオーリンズというと、街の中心地であるフレンチ・クォーターには1年中、世界各国から観光客が訪れ、とても活気的でにぎやかだ。小規模なライブ・ハウスでジャズやザディコ・ミュージックの生演奏を聴いて、レストランで少々辛くてスパイスの効いたケイジャン・クレオール郷土料理を食べて、ネオンあふれるクラブやバーで飲んで騒いで見知らぬ人と出逢って、なんとなく恋に発展するかな?的な良い雰囲気になったりして...そんな楽しそうな街の様子はドラマ内でも詳しく描写されている。

 

しかし!24時間、眠らない歓楽街だからこそ、楽しい半面、トラブルに巻き込まれてしまって事件も起こりやすいのだ!

それでは本作のメンバーをご紹介しよう!
責任感が強く頼りになる存在のリーダーのドウェイン"キング"プライド(スコット・バクラ『スタートレック エンタープライズ』)は、厳しい一面もあるが、他人に対して優しく思いやりあふれるジェントルマンで、且つユーモアにあふれている。

■ドウェイン"キング"プライド(スコット・バクラ)

そして何と言っても彼は料理上手なのだ! ドウェインが美味しそうなローカル・フードを料理して、チーム・メンバーにご馳走するシーンはストーリーにもタップリ盛り込まれていて、思わず「私も参加したい♪」と思ってしまうくらい(笑)。さらにオフではライブ・ハウスでジャズ・ピアノも上手に演奏したりして、「こんな完璧な男性っているの!?」って感じだが、ワケあって妻とは別居中で、大学生の娘もいて、夫として父としてドウェインの悩みは尽きないのであった。ちなみに本家『NCIS』のリーダーであるギブスとは、若い頃から仕事を通じてお互いを熟知し理解し合える友人でもある。

■クリストファー"クリス"ラサール(ルーカス・ブラック)

ドウェインをこよなく尊敬しているクリストファー"クリス"ラサール(ルーカス・ブラック『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』)は、少々血気盛んで活力にあふれる若手捜査官。ニューオーリンズのカルチャーや人々に強い愛着を抱いている。

■メレディス"メリー"ブロディ(ゾーイ・マクラーレン)

そんなクリスといつも姉弟のように冗談を言い合う仲の捜査官メレディス"メリー"ブロディ(ゾーイ・マクラーレン『ダーティ・セクシー・マネー』)は、明るく勝気な性格で仕事に対しても積極的。本当の家族のように仲が良いチームの中で、自分の過去について多くを語らない彼女の私生活は未だナゾである。

■ロレッタ・ウェイド(CCH・パウンダー)

ドウェインが絶大な信頼を寄せるロレッタ・ウェイド検死官(CCH・パウンダー『ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~』)は、物事を的確に判断して常に冷静であり、ドウェインもロレッタにだけ密かに持ちかける相談事も少なくない。オフの時はハシャいでダンスするような意外な一面もあるロレッタは、本家『NCIS』のドナルド"ダッキー"マラード(デヴィッド・マッカラム)検死官とはスカイプを通して、情報交換する仲である。

■セバスチャン・ランド(ロブ・カーコビッチ)

そのロレッタと一緒に働く科学捜査分析官セバスチャン・ランド(ロブ・カーコビッチ『CSI:マイアミ』)は、頭の回転が速くとにかくオシャベリ。自分の専門分野や趣味の話になるとオタク度を発揮させて熱心に語るあまり、他人の言う事に耳を傾けないこともあって、しばしば相手に注意される。

そんな個性豊かな5人がNCISニューオーリンズ支部の主要メンバーである。

さて『NCIS』というと、シリアスな殺人事件を扱いながらも、他の犯罪捜査系ドラマと比較すると、残虐なシーンや猟奇的な殺人事件などはそれほど多くないので、そのようなシーンが苦手な人も楽しめる作品だ。そして事件解決に真剣に取り組み全力を尽くす一方で、メンバー同士のユーモアあふれるコミカルな会話が随所に折り込まれ、微笑ましく思えるシーンも多い。深刻で殺伐とした事件を扱いながらも、お互い信頼し合って仲が良いメンバー同士の和気あいあいな雰囲気は、本家『NCIS』から『NCIS: ニューオーリンズ』にもしっかり受け継がれている。イヤ、『NCIS: ニューオーリンズ』のほうが、さらにメンバー同士が、オフでも一緒に外出して食べたり飲んだり踊ったりして♪さらにアットホームな雰囲気を醸し出しているかも知れない。

 

シーズン1前半は、本家『NCIS』との合同捜査も多く、本家からお馴染みのメンバーが続々とゲスト出演して、にぎやかに『NCIS: ニューオーリンズ』のデビューをバックアップしている。 現在はまだ実現していないが、もうひとつのスピンオフ『NCIS: LA』とのクロスオーヴァー・エピソードも今後ぜひ期待したい。

 

アクション・シーンにハラハラして、メンバーが窮地に立たされるシーンにヒヤヒヤして、危険を恐れないチームの行動にドキドキして、見事に事件を解決した時にはホッと胸を撫で下ろす視聴者。そんな私たちの期待を裏切らない犯罪ドラマ『NCIS: ニューオーリンズ』で、独特の文化を持つ魅力いっぱいのニューオーリンズの街についても垣間見ることが出来て、エピソードを観る度に「あ~ニューオーリンズに行ってみたいな♪」と思ってしまいますよ~! (サーシャLK)

 

Photo:『NCIS: ニューオーリンズ』
(C) 2015 CBS Studios Inc.