『デアデビル』『ジェシカ・ジョーンズ』など、オリジナル作品の製作・配信に力を入れているNetflixが、2016年に作品数を倍増することが分かった。
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米Vergeが伝えたところによると、同社のコンテンツ部門最高責任者のテッド・サランドスは、UBS Media Conferenceのスピーチにて、脚本をともなう作品を2016年中に31タイトル用意すると述べたという。この数は、2015年における16タイトルのほぼ倍となる。
さらにサランドスは、長編映画10タイトル、キッズ向け番組30タイトル、ドキュメンタリー作品12タイトルなどの製作に着手していることも述べ、「量だけでなく、質も優れています」と続けたという。
『ハウス・オブ・カード 野望の階段』や『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』といったオリジナル作品の成功で知られるNetflixだが、脚本をともなう作品の製作ペースは、今年はじめまでは一桁台にとどまっていた。
なお、サランドスはスピーチの中で、Netflixの海外進出についても触れ、「容易な道のりではありませんでしたが、私たちはNetflixを完全なグローバル・サービスに育て上げたいと思っています。グローバル市場における配信権利を獲得しているのは、私たちだけです」と述べた。海外の制作会社によって作られた『ナルコス』『クラブ・デ・クエルボス』のように、海外進出はオリジナル作品を増やすのにも役立っているようだ。
オリジナル作品の独占配信という戦略を掲げたNetflixは、来年もますます勢いを増していきそうだが、一方で、TV局が番組配信権をNetflixに供与するのを渋る影響も考えられる。その負の側面も、Netflixのオリジナル作品製作に拍車をかけるのではないかと、Vergeは指摘している。(海外ドラマNAVI)
Photo:Netflix