『ドクター・フー』制作者のスティーヴン・モファット、やはりシーズン10をもって降板

『ドクター・フー』のショーランナーを務めているスティーヴン・モファット。『SHERLOCK/シャーロック』も手掛ける多忙な彼がシーズン10をもって去る可能性についてはすでにお伝えしていたが、降板が正式に決定したことが分かった。米Varietyなどが報じた。

2005年から脚本家として本作に参加していたモファットは、2010年放送のシーズン5からショーランナーのポジションに。伏線を盛り込んだ複雑なストーリー展開や、恐ろしいモンスターの設定作りを得意としたモファットは、2013年には50周年記念エピソードを担当するという重責もこなした。

後任のショーランナーは、『ブロードチャーチ ~殺意の町~』の脚本家/製作総指揮者で、4歳の時から『ドクター・フー』のファンだと自認するクリス・チブナル。今回の引き継ぎを受けて、現在彼が担当している『ブロードチャーチ』はシーズン3で終了するか、または、別のショーランナーにバトンタッチする可能性があると、英Digital Spyは報じている。

今回の発表でモファットは、「シーズン10の脚本に取り掛かろうとする時に、退任について話すのは妙な気分なのですが、私の担当が終わろうとしているのは事実です。クリスが『ブロードチャーチ』で最後のシーズンを手掛けている間に、私は宇宙で最高の仕事を終わらせて、ターディス(※ドクターの乗り物)をクリスのために温めておきます」とコメント。

さらに、「クリスを誘うにはカクテルをたくさん飲む必要がありましたが、英国のTVドラマにおける真の立役者の一人が、タイムロードをさらなる未来へと連れていってくれることに勝る喜びはありません」と、モファットは続けている。

モファットにとって最後のシーズンとなるシーズン10は12話構成で、英BBCでは2017年春に放送予定。モファットはまた、今年のクリスマス特別エピソードも手掛ける。そして、後任のショーランナー、チブナルの担当するシーズン11は、2018年に放送される予定だ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ドクター・フー』
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