『ザ・ウォーク』ジョセフ・ゴードン=レヴィットが好きな日本人監督とは?

ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給にて公開中の映画『ザ・ウォーク』。主演を務めるジョセフ・ゴードン=レヴィットの日本向け特別インタビュー映像が到着した。

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『ザ・ウォーク』は、1974年、当時世界一の高さを誇ったワールドトレードセンターの間をワイヤーロープ一本でつなぎ、高さ411mの道なき空間に足を踏み入れて命綱なしの空中闊歩に挑んだフィリップ・プティという一人の男の物語。『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー賞を手にした巨匠、ロバート・ゼメキスが圧倒的な3Dで描く実話だ。

ジョセフはこのインタビューの中で、前代未聞の行動に出たプティのことを「楽天家」と描写。「僕らは日々ネガティブなことを言われる。"そんなことは不可能だ"とか、"失敗するからやめたほうがいい"とかね。だがポジティブな発言は"分からなくても突き進め"と背中を押してくれる。"挑戦しなきゃダメだ"とね」とジョセフ。そんな彼によると、ワイヤー・ウォークと演技には共通点があるという。「どちらも集中力の問題さ。演技には集中力が必要だ。演じてる時は、カメラも照明もクルーも関係なくなる。批評や興行成績も気にしない。雑念があってはいい演技はできない。ワイヤー・ウォークも同じだよ」と説明した。

ジョセフは続けて、本作でメガホンを取ったゼメキスについて言及。「才能があり、スマートで偉大な映画監督だ。周りの人との対話を大事にしてる。僕みたいな俳優の話を聞き、撮影監督ともよく話し合う。クレーンを操作する人にさえ意見を聞くんだ。すべての意見に耳を傾けるから、最高の監督であり続けるんだと思う」とコメントしている。

宮崎駿監督の『風立ちぬ』の英語版で主人公の吹替えを担当し、『インセプション』では渡辺謙と共演したジョセフに、好きな日本映画や監督について聞くと、「宮崎駿は大好きな監督の一人だ。彼の映画には不思議な空気がある。特に『風立ちぬ』は素晴らしい。他にも独創的な作品があるよね。『千と千尋の神隠し』とか『となりのトトロ』とか」と返答。ほかに好きなのは「黒澤明」だそうで、「全ての作品は見てないけど、『乱』はよく覚えてる。『リア王』を大胆に脚色した映画だ。シェイクスピア作品を脚色したものは多いけど、成功したと言えるのは数えるほどしかない。『乱』はそんな成功した数少ない例の中でも最高の一本だ」と称賛した。

少し毛色の違う作品への出演はリスクが高いと見なされるハリウッドにおいて、今回あえてそれを選択したジョセフは、「(派手な大作のような)銃や爆発がなくても、視覚に訴え、スリルがあり、心を打つような映画を作ることはできる。そういうリスクなら僕は喜んで取るよ」と断言。プティのように、リスクを冒すことを恐れないジョセフが主演する『ザ・ウォーク』は全国の劇場で1月23日(土)より公開中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ザ・ウォーク』
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