稀代のヒットメイカーが手掛ける、この春見たい海外ドラマ3作

どれだけ名の知れたクリエイターによる作品であっても、視聴率が悪ければ即打ち切りとなる非常にシビアなアメリカのTV業界において、次から次へとヒットを飛ばしているションダ・ライムズ。2005年のテレビ界デビューから11年、今や全米一と言われるヒットメイカーとなった彼女が手掛ける人気シリーズは、視聴者を惹きつける面白さは共通しつつも、それぞれが違った魅力を有している。今回は、その中から3作品の見どころを紹介したい。

まずは、あらゆるスキャンダルをもみ消す敏腕フィクサー、オリヴィア・ポープを主人公にしたポリティカル・サスペンス『スキャンダル』。このシリーズの面白さの一つが、セレブたちのスキャンダルをもみ消してきたオリヴィア自身が元ホワイトハウスの広報担当で、大統領と不倫関係にあったという設定だ。それゆえ、物語はホワイトハウスとは切っても切れない、ドロドロした政治の内幕劇を描いている。ホワイトハウス内での不倫というとどこかで聞いたことがある話だが、それもそのはず、『スキャンダル』では実際に起きた政治的な出来事を数多く取り入れているのだ。そのため、本作で描かれる事件が現実にあったことなのか、脚本家の創作なのかに思いをめぐらせながら楽しむこともできる。シーズン3では、オリヴィアの両親が登場し、驚きの過去を抱えていたことが判明。さらに、大統領夫人メリーや大統領補佐官サイラスといった主要キャラクターに次々と災難や悲劇が降りかかるなど、スキャンダル度は抜群だ。

2本目は、2014年にスタートした『殺人を無罪にする方法』。主演のヴィオラ・デイヴィスが2015年のエミー賞で主演女優賞を獲得したことも話題となった人気リーガル・サスペンスだ。自身が経営する弁護士事務所の敏腕弁護士アナリーズ・キーティングがロースクールで教えているのは、どのような汚い手を使ってでも依頼人の無実を勝ち取るという"殺人を無罪にする"方法。その方法をアナリーズが担当する事件で実践していきながら、彼女の事務所のインターン5人が絡んでくる殺人事件と、彼女の夫の教え子が殺害された事件の真相を追っていく。先が読めない展開にはハラハラさせられること必至!

最後は、ライムズのTVデビュー作であり、放送開始から10年以上が経っても高視聴率をキープしている医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』。シアトルの大病院を舞台に、そこで働くインターンや医師の仕事や恋愛を描くだけでなく、メインキャストが乗った飛行機の墜落事故や、院内での銃乱射事件など、ドラマティックな展開が多数用意されている。そんな劇的な展開の中でも、このシーズン11では最大級の衝撃が待っているので、お見逃しなく!

『スキャンダル』シーズン3は、DVD好評レンタル&発売中(各4,700円+税)、デジタル全話配信中。
『殺人を無罪にする方法』シーズン1は、DVD好評レンタル&発売中(各4,700円+税)、デジタル全話配信中。
『グレイズ・アナトミー』シーズン11は、4月6日(水)よりDVDレンタル開始&発売(10,000円+税)、デジタル全話配信開始。(海外ドラマNAVI)

Photo:『スキャンダル』『殺人を無罪にする方法』『グレイズ・アナトミー』