小説、映画ともに世界中で空前の大ヒットとなった『ハリー・ポッター』シリーズ(以下『ハリポタ』)。今年の夏には最終章『ハリー・ポッターと死の秘宝』の19年後を描く舞台『Harry Potter and the Cursed Child』がスタートするなど、その人気は衰えることを知らない。そして、この"続編"をめぐり、今ある噂が注目を集めている。英Digital Spyが伝えた。
スピンオフ映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の公開が近づいていることもあり再び注目を集める『ハリポタ』は今、『~Cursed Child』を映画化するという噂が広がっているのだ。計画自体はまだないものの、ワーナー・ブラザースは関心を持っているという。
ただし、映画で10年間主人公ハリーを演じていたダニエル・ラドクリフは、『~Cursed Child』の映画化が実現したとしてもハリー役に復帰する気はなく、別の誰かに演じてもらいたいと思っているようだ。米Hollywood Reporterの取材に応えたダニエルは、「僕はその企画には関わらないつもりだよ。そんなことをしても駄目だと思うんだ。ほかの誰かがハリーを演じてくれたら嬉しいよ。あのキャラクターを演じるには今の僕では若すぎるし、かといって10年後にやったとしても違和感があると思う」と、現在27歳のダニエルは『Cursed Child』に登場する37歳のハリーを演じるのはおかしいことだと説明。
彼は続けて、「ハリーは僕の一部として残っているけど、触れないでおいた方がいいものもあると思う。例えるなら、『スター・ウォーズ』の新作として『~フォースの覚醒』が誕生する可能性もあるわけだけど、『~ファントム・メナス』が出来上がってしまう可能性もあるからね。だから、僕は戻りたいとは思わない。みんなが好きだと思ってくれている状態のままにしておきたいんだ」と、続編が失敗する可能性を危惧しつつ、ハリー・ポッターという役に対する思いを語った。
ダニエルは以前も同じような質問を受けているが、その際は「よっぽどのことがない限り(復帰は)ないよ。でも、ハリソン・フォードもハン・ソロについて同じようなことを言っていたけど、再び演じていた。だから、僕も今は"No"と言うけど、将来復帰できる余地は残しておこうかな」と、復帰の可能性を含ませた返答をしていた。(海外ドラマNAVI)
Photo:ダニエル・ラドクリフ
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