『ツイン・ピークス』復活版で大事なのはクーパー捜査官だけ? キャストが不満を表明

鬼才デヴィッド・リンチ監督の代表作として、1990年代にカルト的な人気を集めたミステリードラマ『ツイン・ピークス』。その復活版に出演するオリジナルキャストの一人、オードリー・ホーン役のシェリリン・フェンが、キャストの待遇に差があるとして、ドラマへの不満をこぼした。英Digital Spyが伝えている。

社会現象とまでなった本作の復活版には、オリジナルキャストの多くが復帰するほか、人気のドラマや映画で活躍している俳優たちが新たに加わり総勢217名が出演することがすでに発表されているが、シェリリンはドラマの中の女性キャストの待遇に不満を表明。FBI捜査官デイル・クーパー役のカイル・マクラクランだけが特別な扱いを受けていたと、放送局である米Showtimeを批判した。

シェリリンはTwitterで気持ちを爆発させ、「あぁ神様、どうか私の口からこれ以上不満があふれませんように...」「修正...私からの批判は『ツイン・ピークス』制作部宛よ」「単純なことね...ここで黙るか訴えられるか...」と、口を塞がれているオードリーに写真も引き合いに出して止められない気持ちを綴っている。

さらに続けて、「いまだにカイルだけが優雅に特別扱いされているわ。カイルだけ。女性やほかの共演者を軽視するなんて本当に間違っているわ」と投稿し、ファンから届いた「性別による差別はどの職場でもあります。仲間を集めて、どうか古い考えの男性たちに立ち向かってください」というコメントもリツイートして訴えている。

約25年ぶりに復活する『ツイン・ピークス』には、カイル、シェリリンほか、捜査官デニス役のデヴィッド・ドゥカブニー、シェリー・ジョンソン役のメッチェン・エイミック、ベンジャミン・ホーン役のリチャード・ベイマーといったオリジナルキャスト、そしてローラ・ダーン(『ジュラシック・パーク』)、マイケル・セラ(『ブル~ス一家は大暴走!』)、ナオミ・ワッツ(『21グラム』)、ジェニファー・ジェイソン・リー(『ヘイトフル・エイト』)ら新キャストの総勢217名が出演する。全18話構成で、2017年初頭にスタート予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ツイン・ピークス』