ドナルド・トランプのテレビ討論会、エミー賞にまで飛び火

いよいよ佳境に入った米国大統領選挙。討論会では両者とも激しく意見をぶつけ合っているが、劣勢が続く共和党候補ドナルド・トランプ氏は"不正"を繰り返し強調する姿が目立つ。そして、ついにはその非難の矛先がエミー賞を運営している米国テレビ芸術科学アカデミーにまで及んでしまった。

現地時間の19日(水)に行われた第3回候補者テレビ討論会にて、これまで「不正が行われている」と度々主張してきたトランプ氏に対し、司会のクリス・ウォーレスから「11月8日に行われる開票結果を受け入れられるか」と質問が飛ぶと、彼は「その時までハラハラさせるよ」と回答。すると、民主党候補ヒラリー・クリントン氏は、「彼は自分のTV番組が3年連続エミー賞に選ばれなかった時も、Twitterでエミー賞の"不正"をアピールしていた」と、トランプ氏が選挙前までホストを務めていた米NBCのリアリティ番組『アプレンティス/セレブたちのビジネス・バトル』を引き合いに出して攻撃したのだ。

これにはトランプ氏もすかさず「受賞するべきだったんだ」と、返答。するとクリントン氏は「これは固定された考え方。これがドナルドの考え方なんです。面白いけど大変迷惑ですね」と、自分が劣勢になるたびに"不正"を主張するのが彼のパターンだと唱えた。

この討論を受け、米国テレビ芸術科学アカデミーは公式Twitterに「安心してください。エミー賞は不正なんてしていません」と否定文を投稿している。また、Twitterの一部ユーザーは、エミー賞発表後にトランプ氏が投稿した"不正"をアピールするツイートを一覧にまとめてアップしている。(海外ドラマNAVI)

Photo:ドナルド・トランプ(C)Richard Buxo/www.HollywoodNewsWire.net