『ザ・クラウン』、『ストレンジャー・シングス 未知との遭遇』、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』や『フラーハウス』といったヒットシリーズを次々と生み出し、そのクオリティも非常に高く満足できる作品が多いことで知られるNetflixオリジナルシリーズ。
通常の放送局の場合、日本でも同時に新作の放送がスタートというわけにもいかず、日本上陸まで指をくわえて待っている...といったこともしばしば。しかし、オリジナルコンテンツについては全世界同時配信を徹底しているNetflix(一部を除く)。SNSなどで話題になる新作も一緒になって盛り上がれるのは、ドラマファンにとっては夢のような話なのだ。
さて、日本にも革命をもたらしたNetflixだが、2017年もオリジナルコンテンツが数多く配信されることが決定している。ぜひとも今から注目しておきたいオリジナルシリーズ(新作のみ)をまとめてみたので参考にしてほしい。
■『ワンデイ-家族のうた-』(配信中)
1975年から1984年まで米CBSで放送されていた『One Day at a Time』のリメイク版。ジャスティナ・マシャド(『シックス・フィート・アンダー』)演じるシングルマザーのペネロペが風変わりな母親と共に手のかかるティーンエイジャーの子どもたちを育てる様子を追うシットコム。
■『レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと』(配信中)
映画版ではジム・キャリーが演じたオラフ伯爵を演じるのは、『ママと恋に落ちるまで』でお馴染み、トニー賞主演男優賞俳優のニール・パトリック・ハリス。両親を亡くしたボードレール家の三姉弟妹が、強欲で親戚を名乗るオラフ伯爵に引き取られたことから始まる不幸な運命を描く。
■『フロンティア』(配信中)
『ゲーム・オブ・スローンズ』のジェイソン・モモアが主演を務める今作は、18世紀後半の北アメリカにおける毛皮交易がテーマ。ビジネスの交渉は手斧で解決し、原住部族とヨーロッパ人のもろい関係が血みどろの衝突に発展する世界を舞台に、複数の視点で物語が語られる。配信前にも関わらず既にシーズン2への更新が決定している話題作!
■『サンタクラリータ・ダイエット』(配信中)
映画界で活躍をしてきたドリュー・バリモア(『50回目のファーストキス』)とティモシー・オリファント(『Justified 俺の正義』)が夫婦役を演じる。ゾンビになってしまった妻と人間の夫の日常を描いたホラーコメディ。タイトルの"diet"あるように、ゾンビになったドリューが「新しいダイエットを始めたの」と生肉(?)を頬張り口から血を垂れ流すユーモア満載の予告編も必見。『ゾンビランド』のルーベン・フライシャーが監督を務める。
■『Marvel アイアン・フィスト』(配信中)
アイアン・フィストなる神秘的な力を与えられたカンフーの達人、ダニエル・ランド(フィン・ジョーンズ『ゲーム・オブ・スローンズ』)が主人公。幼い頃、家族とともにクン・ルンと呼ばれる神秘に包まれた都市まで旅をしたダニエルが、武術とアイアン・フィストの力を得て、大人になってからニューヨークへ舞い戻る。こうして、彼は特殊な能力を使い、街を堕落させている犯罪組織と対決する...というストーリーだ。
■『13の理由』(配信中)
セレーナ・ゴメスがプロデュースを担当する今作は2007年に出版されたジャイ・アッシャーによる同名ヤングアダルト小説がベースとなっている。自殺を図った高校生のハンナ・ベイカーが、命を絶つ前に、友人クレイを含む13人にカセットテープを送っていた。そのテープには、なぜ、ハンナが自らの命を絶ったのかが語られていた...というミステリードラマだ。『プライベート・プラクティス』などでおなじみのケイト・ウォルシュが主人公の母親役で出演することが決定している。
■『Girlboss ガールボス』(配信中)
オンラインショップ「ナスティ・ギャル」の創設者ソフィア・アモルーソの自叙伝を元にした新コメディシリーズ。主人公ソフィアを演じるのは、『アンダー・ザ・ドーム』のブリット・ロバートソン、『ブレイキング・バッド』のハンク役で知られるディーン・ノリスが彼女の父親を演じることが決定している。
■『親愛なる白人様』(配信中)
2014年の同名の風刺映画をベースにした新シリーズ。名門大学に通う黒人の若者たちが、白人社会に属する中で、人種的ステレオタイプとそれとは違う自身の個性に悩む姿を描く。サンダンス映画祭で話題になった。映画版で脚本、監督、製作を務めたジャスティン・シミエンがNetflix版も手掛ける。
■『アンという名の少女』(配信中)
不朽の名作小説「赤毛のアン」を原作にしたドラマシリーズ。1890年を舞台に展開し、身寄りのない少女アンがさまざまな困難や課題に立ち向かいながら、自分の居場所を求めて懸命に生きる愛と青春の物語。Netflixとカナダのテレビ局CBCによって製作される。『ブレイキング・バッド』の脚本家として知られるモイラ・ウォリー=ベケットが第1シーズン全話の脚本を担当。
■『ユニークライフ』(配信中)
自閉症を患う18歳の青年サムと彼の家族を描くダークコメディ。サムを演じるのは『ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ』のキーア・ギルクリスト、サムの母親に『ヘイトフルエイト』でアカデミー賞にノミネートされたジェニファー・ジェイソン・リーがキャスティングされている。
■『GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング』(配信中)
1980年代後半から1990年まで放送されていた女子プロレスのTV番組「GLOW(原題)」からインスピレーションを得た本作は、ロサンゼルスを舞台に、仕事のない女優が女子レスラーとして、夢をつかむための最後のチャンスに賭けるというストーリー。
■『ハイ・ライフ』(配信中)
『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』や『ふたりは最高! ダーマ&グレッグ』を生み出した売れっ子クリエイター、チャック・ロリーが新たに手掛けるコメディ。『アメリカン・ホラー・ストーリー』のキャシー・ベイツ演じる主人公が大麻の使用が合法化されたカリフォルニアで息子たちと共に夢であったマリワナのお店をオープンさせるというお話。
■『カレッジ・フレンズ』(配信中)
『ママと恋に落ちるまで』のロビン・シェバツキー役で知られるコビー・スマルダーズが主演を務める。共にハーバード大学で学んだ友達グループが、仕事でも家庭でも様々な成功や失敗を経験する40代の現実に直面していく姿を追ったコメディ。古い友好や昔の恋人とのもつれなど複雑に絡んだ人間関係や、昔を懐かしむことでバランスを保ちながら生活する大人の現実を描いていく。
■『ジプシー』(配信中)
ナオミ・ワッツ演じるセラピストのジーン・ホロウェイが、自身の患者を取り巻く人々と親密かつ危険な関係を築いていく様子が描かれる今作。『スポットライト 世紀のスクープ』のエリック・マクリーシュ役などで知られるビリー・クラダップがジーンの夫を演じる。最初の2話は、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のサム・テイラー=ジョンソンが監督することも決定している。
■『スター・トレック:ディスカバリー』(配信中)
大人気SFアドベンチャー『スター・トレック』シリーズの新作ドラマ。詳細は明かされていないが、キャスティングではより"多様性"を意識しているといい、女性艦長役にミシェル・ヨー(『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』)、宇宙における菌類の専門家で、同性愛者であるスタメッツ航海士役にアンソニー・ラップ(、『RENT/レント』)がすでに選ばれている。アメリカではCBS局の映像配信サービスCBS All Accessで5月よりスタートだが、日本を含む世界188カ国はNetflixを通じて配信されることが決定している。
■『Marvel ザ・ディフェンダーズ』(配信中)
Netflixのオリジナルシリーズ4作品『デアデビル』『ジェシカ・ジョーンズ』『ルーク・ケイジ』『アイアン・フィスト』の主人公たちが、ニューヨーク市を救うために力を合わせるドラマ。これまで単独で活躍していた主人公たちは、それぞれ難題を背負いつつも、協力し合えばさらに強くなれることを悟るストーリーとなる。『エイリアン』シリーズや『アバター』で知られるシガーニー・ウィーヴァーが、悪役を演じることが決まっている。
■『オザークへようこそ』(配信中)
『ブル~ス一家は大暴走!』のジェイソン・ベイトマンと『キャシーのbig C いま私にできること』のローラ・リニーが夫婦役を演じる。ファイナンシャルプランナーのマーティ・バード(ジェイソン)が、妻ウェンディ(ローラ)や子どもとともに、シカゴ郊外からミズーリ州のオザーク高原にあるサマーリゾート地に移り住むところから始まる。実はメキシコの麻薬組織の下で働くマーティはボスの怒りを鎮めるため、この地でマネー・ロンダリングをすることにしたのだ。
■『Suburra 暗黒街』(配信中)
ローマを舞台にした犯罪サスペンスドラマ。教会、政治家、犯罪組織、地元ギャング、開発業者らが権力を求めて衝突し、法律の境界線が曖昧になっていく様を描く。
■『マインドハンター』(10月13日~配信予定)
『ハウス・オブ・カード 野望の階段』を手掛けるデヴィッド・フィンチャー監督が再びNetflixと手を組んだのがこちら。『Glee/グリー』や『Looking/ルッキング』のジョナサン・グロフが主演を務める。本シリーズの原作はジョン・ダグラスとマーク・オルシェイカーの著書「FBIマインド・ハンター-セックス殺人捜査の現場から」。著者のダグラスは元FBI捜査官で、犯人の心理を分析しながら凶悪な連続殺人犯やレイプ犯を何人も追跡しており、本書はその記録である。女優のシャーリーズ・セロンがフィンチャーとともに製作総指揮に名を連ねる。
■『Marvel パニッシャー』
パニッシャーことフランク・キャッスルは、『デアデビル』のシーズン2に登場するアンチヒーロー。胸に描かれた白い骸骨がトレードマークで、多くのアメコミヒーローと違って悪人退治の手段を選ばず、殺人さえもいとわないというキャラクターで、デアデビルの最大の宿敵となる。
※キャストや放送スタート日は変更になる可能性がありますのでご了承ください。
邦題や日本での放送日が決定次第、当サイトでもお伝えしていく予定だ。
Photo:
『ワンデイ-家族のうた-』©Netflix. All Rights Reserved.
『レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと』©Joe Lederer / Netflix
『フロンティア』©Netflix. All Rights Reserved.
『サンタ・クラリータ・ダイエット』©Netflix. All Rights Reserved.
『Marvel アイアン・フィスト』©Myles Aronowitz/Netflix
『親愛なる白人様』©Rick Proctor/Netflix
『13の理由』©Netflix. All Rights Reserved.
『Girlboss ガールボス』©Netflix. All Rights Reserved.
『アンという名の少女』©Netflix. All Rights Reserved.
『ユニークライフ』©Netflix. All Rights Reserved.
『GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング』©Netflix. All Rights Reserved.
『ハイ・ライフ』©Netflix. All Rights Reserved.
『カレッジ・フレンズ』©David Lee/Netflix
『ジプシー』©Alison Cohen Rosa/Netflix
『スター・トレック:ディスカバリー』© 2017 CBS Interactive. All rights reserved.
『Marvel ザ・ディフェンダーズ』© 2017 CBS Interactive. All rights reserved.
『オザークへようこそ』©Netflix. All Rights Reserved.
『Suburra 暗黒街』©Netflix. All Rights Reserved.
『マインドハンター』©Patrick Harbron/Netflix
『Marvel パニッシャー』©Netflix. All Rights Reserved.