『殺人を無罪にする方法』ヴィオラ・デイヴィス、子どもの頃の写真が一枚しか残っていない理由

米ABCのリーガルサスペンスドラマ『殺人を無罪にする方法』で主演を務め、第89回アカデミー賞では『Fences(原題)』で助演女優賞に輝いたヴィオラ・デイヴィス。まさに今をときめく彼女が米Peopleに登場し、貧しかった幼少期について赤裸々に明かしている。

トニー賞、エミー賞、そしてアカデミー賞の3冠を達成し、女優として飛躍を続けるヴィオラ。しかし、子ども時代は非常に貧しい生活を送っていたため、家族にはカメラを買えるほどの余裕もなく、その頃の自身の写真は幼稚園の時に撮った一枚しか残っていないのだという。

祖母の農場(元は祖父が小作人として働いていた旧奴隷農園)のワンルームの小屋で生まれたヴィオラ。両親は彼女が生まれてすぐにロードアイランドへ移住し、そこで彼女は5人の兄弟とともに育ったが、家庭の経済状況は厳しく、荒れた住宅や飢え、そして学校での人種差別と闘う日々だったそう。

「周りにいた誰よりも貧しい生活だったわ。私たちの生活していた環境と物理的なスペースが私たちの収入を反映していたと思う。壁の板が一部はがれていて、配管も粗雑、電話や食べ物はなく、ネズミは出てくる。そんなすべてに私たち家族は耐えなければならなかったの。幼かった私にも、これが貧しいということなんだと身に染みて感じていたわ」

特にネズミの問題はひどく、彼女は寝ている間に噛まれないようボロ布を首に巻きつけて眠らなければいけなかったという。それでも貧しさそのものではなく、周囲の人々との対比が彼女のモチベーションになったそうで、「私の人生には決してなかったものだからこそ、今はとても感謝できてその価値を理解できるの。庭、立派な家、しっかりとした配管、食べ物で埋め尽くされた冷蔵庫、みんなにとっては当たり前にあるものでも、私にはそうではなかったのよ」と振り返っている。

想像しがたいほど大変な幼少期を過ごしたヴィオラは、今年ついにハリウッドのウォーク・オブ・フェイムにその名を刻み殿堂入りを果たしている。(海外ドラマNAVI)

Photo:ヴィオラ・デイヴィス
(C)Kazuki Hirata/www.HollywoodNewsWire.net