2016年のSFラブストーリー映画『ロブスター』でメガホンを取ったヨルゴス・ランティモスと、主演を務めたコリン・ファレル(『TRUE DETECTIVE/ロサンゼルス』)が、Amazonの新シリーズで再びタッグを組むことが分かった。米Slashfilmが報じている。
米Varityによると、Amazonが新たに製作する本作は、オリバー・ノース(元海兵隊中佐)の「イラン・コントラ事件」への関与に焦点を当てるという。この事件は、イランに対し秘密裏に武器を売却して、そこから得た資金をニカラグアの反政府組織コントラに流用していたというアメリカ政府の大スキャンダル。「シルバースター」や「パープルハート章」など軍人としての栄誉を授与された経歴を持つノースは、イランへの武器密輸計画の責任者を務めていた。後の裁判でいくつかの重罪により有罪判決を受けたノースだが、1990年に告訴は棄却された。このノース役をコリンが演じる。
脚本を手掛けるのはエンゾ・ミレッティとスコット・ウィルソン。製作総指揮はベン・スティラー(『ナイトミュージアム』)とニッキー・ウェインストックが務める。
ランティモスは、「これまでとは全く違う形でコリンとまた一緒に仕事ができることにワクワクしているよ。素晴らしいキャスティングのアイディアを持ち、この企画に可能性を見出してくれたベンとニッキー、偉大な情熱をもってこの企画を受け入れてくれたAmazonと製作できることも楽しみだ。そして、比較的最近の史実を基にしながら、私たちの時代にでも新鮮に思えるこの脚本に取り組めることは私たちに自信を与えてくれている」とコメントしている。
『ロブスター』でタッグを組んだコリンとランティモスは、米国で年内に公開予定の『The Killing of a Sacred Deer(原題)』にも共に取り組んでいる。(海外ドラマNAVI)
Photo:コリン・ファレル
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