DC、元祖バットマン俳優がカメオ出演していたキャンセル済みのドラマを配信

本国アメリカで今年2月から放送がスタートしたものの、シーズン終了前の4月に早々と打ち切られてしまった、DCコミックを元にした米NBCの新作ドラマ『Powerless(原題)』。未放送分の今後については決まっていなかったが、今月初めに逝去したアダム・ウェスト(『バットマン』)への追悼の意を込め、全話配信されることが決定した。

『Powerless』はスーパーマンやフラッシュ、アクアマン、ワンダーウーマンといったスーパーヒーローたちが住むDCユニバースのとある保険会社が舞台。特別な力を持たず普通に働いて暮らしている人々を描く本作では、ヴァネッサ・ハジェンズ(『ハイスクール・ミュージカル』)が保険会社でクレーム対応の仕事をする主人公のエミリー・ロックを演じた。

英Digital Spyによると、アダムは本作のナレーションを担当していたほか、未放送となっていたエピソードにはゲスト出演もしており、彼が亡くなったことを受けて、このほど期間限定で配信されることが決まったようだ。

1966年から1968年にかけて放送されたTVドラマシリーズ『バットマン』に主演し国民的俳優となったアダム。彼の訃報にベン・アフレック(『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』)やヴァル・キルマー(『バットマン フォーエヴァー』)、ウィル・アーネット(『レゴバットマン ザ・ムービー』声優)、ケヴィン・コンロイ(アニメ『バットマン』声優)ら、歴代のバットマンたちも追悼コメントを寄せていた。

また、米ロサンゼルス市はアダムを追悼するために市庁舎にバットシグナルを照らすイベントを行い、多くのファンが足を運んだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:アダム・ウェスト
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