ジャック・バウアーとの共通項は愛!?『24』を支える男、トニー・アルメイダ

『24 -TWENTY FOUR-』シリーズのファンであれば、もちろんこの男の顔や名前は知っているだろう。ジャック・バウアー(195回)、クロエ・オブライエン(126回)に次いで、同シリーズで3番目に多い登場回数(115回)を誇るトニー・アルメイダである。今回は、この代表的なキャラクターと、同役を演じるカルロス・バーナードについてご紹介しよう。

シーズン1から登場しているトニーは最初、テロ対策ユニット(CTU)のロサンゼルス支部通信部門所属の捜査官だった。しかし、初登場の彼を見て、これほどの人気キャラクターになると思った人はいないに違いない。初期の彼の役回りは、いわゆる「嫌な奴」。自分の恋人ニーナとかつて付き合っていたジャックを何かにつけて敵視し、彼の解任を上司に求めてもいた。そんなトニーのイメージが変わったのは、シーズン1でジャックの自宅に向かい、妻のテリーを救うシーン。この時の活躍で、それまでのケチな男から、やる時にはやる男へと変貌し、シーズン2ではロス支部の責任者を務めるまでに出世。そして同僚のミシェルと結婚する。

ここまで順風満帆に見えたトニーだが、以降のキャリアはジャック以上にドラマチック(悲劇的な意味で)と言えるかもしれない。その根底にあるものが愛だ。捕らわれた妻のミシェルを助けるために心ならずもテロリストに協力したことで収監され、のちに彼女がテロの犠牲となると、その復讐のため悪に手を染めるように。ジャックに「唯一の友人」と言われるほど信頼されていたが、愛する者のためならどんなことでもやるという共通点が二人を結び付けていたのかもしれない。

そして演じるカルロス・バーナードは、実は同シリーズに出演する時から『24』のキャストたちと結び付いている。妻ミシェル役のレイコ・エイルスワースと同じ病院で生まれ(彼女が10歳下)、上司ジョージ・メイスン役のザンダー・バークレイとは自身のデビュー作『推定殺人者』で共演していた。トニーがシカゴ・カブスのマグカップを使っている場面がたびたび登場するが、カルロス自身、同チームのファンだという。

そんなカルロス自身も垣間見えるキャラクターのトニーは、シリーズ最新作『24:レガシー』にも登場している。届いた画像によれば、本家で最後に出演したシーズン7の時から風貌がまた大きく変わっているようだが、今回はどういう役回りを演じるのか、楽しみだ。

『24 -TWENTY FOUR- レガシー』は7月21日(金)よりブルーレイ&DVDリリース。現在はデジタル先行配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:トニー・アルメイダ(『24 -TWENTY FOUR- レガシー』)
(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.