『ウォーキング・デッド』原作者ロバート・カークマン、新ドラマ立ち上げでAmazonと契約

世界で大ヒット中のサバイバル・パニック・ドラマ『ウォーキング・デッド』の原作者・製作総指揮者として知られるロバート・カークマン。その彼が、長年パートナーシップを組んできた米ケーブル局AMCに代わり、Amazon Studiosと新規プロジェクトを立ち上げる独占契約を結んだことを、米Hollywood Reporterなど複数メディアが報じた。

この新契約により、向こう2年間、カークマンが新規に立ち上げるプロジェクトは、Amazon Prime Videoが独占的に配信。また、カークマン率いる制作会社スカイバウンド・エンターテインメントの企画も、Amazonが優先的に見ることができる。

カークマンはこの発表に伴い、「スカイバウンド・エンターテインメントにおいて私たちは、最も独創的な形で、いつも新境地を開拓し最高の物語を語ろうと励んでいます。Amazonのように先見性に富んだ企業は、私たちにとって完璧なホームと言えます」と声明を出している。

ちなみにAmazonは今年の1月、『ウォーキング・デッド』の海外配給を行っていたFOXインターナショナル・チャンネルズのシャロン・タル・イグアド元社長をイベント・シリーズ担当責任者として迎え入れ、SF/アクション/ファンタジー/ホラーのプロジェクト立ち上げに力を注いでいるところだ。

これまでにカークマンは、AMCでは『ウォーキング・デッド』や前章ドラマ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』、Cinemaxでは悪霊祓いを扱うホラードラマ『アウトキャスト』を手掛けてきた。ヒットメーカーのカークマンによる今後のプロジェクトを失うことは、AMCにとって大きな痛手となるかもしれない。

なお、上記の発表とほぼ時期を同じくして、『グレイズ・アナトミー』『スキャンダル 託された秘密』『殺人を無罪にする方法』などの製作総指揮者として知られるションダ・ライムズも、米ABCに代わりNetflixと独占契約を結んだことが報じられた。大物クリエイターが立て続けにホームグラウンドを移したことで、米ドラマ界における映像配信サービスの勢いが改めて印象づけられたことになる。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウォーキング・デッド』
(c) AMC Film Holdings LLC.