大人気サバイバル・パニックドラマ『ウォーキング・デッド』の原作者としても知られるロバート・カークマンをはじめとする同作のプロデューサーたちが、その放送局である米AMCに対して訴えを起こしたことが明らかとなった。米Deadlineなどが報じている。
AMCを訴えているのは、カークマンのほか、同じく製作総指揮者のゲイル・アン・ハード、グレン・マザラ、デヴィッド・アルパートの4人。今月14日(月)、彼らは『ウォーキング・デッド』および、同番組放送直後に放送されるトーク番組『トーキング・デッド』、スピンオフの『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』において自分たちがAMCに多大な利益をもたらしたにもかかわらず、局側が帳簿を操作したために正当な報酬を受け取っていないとして、ロサンゼルス郡上級裁判所にて訴訟を起こしたとのこと。なお、原告4人のうち、マザラ以外の3人はシーズン8でも製作に関わっている。
『ウォーキング・デッド』をめぐりAMCが訴えられるのはこれが初めてではない。最初の2シーズンでショーランナーを務めていたフランク・ダラボンが、同局から受け取るはずの利益配当金が支払われていないと主張して2013年に訴えを起こしており、2億8000万ドル(約280億円)を請求する同案件もまだ解決していない状態だ。
先日カークマンは、長年一緒に組んできたAMCに代わり、新プロジェクトを立ち上げるために米Amazonと独占契約を結んだばかり。この新契約により向こう2年間は、カークマンが新規に立ち上げるプロジェクトは同配信サービスが独占的に配信。また、彼が率いる制作会社スカイバウンド・エンターテインメントの企画も優先的に見ることができる。
米AMCにて10月22日(日)よりスタートするシーズン8の放送を目の前にして、ファンが不安になるようなニュースが飛び込んできてしまったが、訴訟が泥沼化しないことを願いたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ウォーキング・デッド』(c) AMC Film Holdings LLC.