『アメリカン・クライム・ストーリー』シーズン3、アネット・ベニングが降板することに!

ヒットメーカーのライアン・マーフィーが、米国で実際に起きた事件を取り上げる、米FXの人気アンソロジー・シリーズ『アメリカン・クライム・ストーリー』。この度、観測史上最大級の被害をもたらしたハリケーン・カトリーナに焦点を当てるシリーズ第3弾『Katrina: American Crime Story(原題)』からアネット・ベニング(『アメリカン・ビューティー』)が降板することが分かった。米Deadlineなどが報じている。

このシーズン3は、ピューリッツァー賞受賞作家シェリ・フィンクによるノンフィクション「メモリアル病院の5日間」を下敷きにしたストーリー。アネットは、カトリーナがアメリカ南東部を襲った後、復興を目指して働きかけていた当時のルイジアナ州知事キャスリーン・ブランコを演じる予定だった。

アネット降板の理由は明らかにされていないが、それが発表されたと同時に、マーフィー作品常連のサラ・ポールソンが現地で被害者の治療に当たったアナ・ポウ医師を演じることが決定した。ポウ医師は、停電した病院で十分な治療が行えない中、鎮静剤などの過剰投与により20人以上の患者が死亡した件をめぐり殺人罪に問われた人物だ。

また、ジョージ・W・ブッシュ元米大統領役のデニス・クエイド(『アート・オブ・モア 美と欲望の果て』)と、米国連邦緊急事態管理庁のマイケル・D・ブラウン長官役を演じるはずだったマシュー・ブロデリック(『プロデューサーズ』)も降板することに。アネットを含めた3人の後任は、これからキャスティングされるとのこと。

もともと『Katrina~』はシーズン2作目として製作されるはずだったが、脚本の進行具合やロケ地であるニューオーリンズの天候により製作が遅滞。そこで3作目なるはずだったジャンニ・ヴェルサーチ殺人事件(『The Assassination Of Gianni Versace: American Crime Story』)と順番が入れ替わることもすでに発表されている。

『Katrina: American Crime Story』は2018年春より撮影がスタートし、2019年に米FXにて放送開始予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:アネット・ベニング
(C)FAMOUS