『ゲーム・オブ・スローンズ』ピーター・ディンクレイジ、"大狼"を求めるファンに苦言

世界中で大ヒットしているファンタジー大河『ゲーム・オブ・スローンズ』(以下『GOT』)。本作のファンを中心に、米国では現在あるトラブルが続出している。この問題に、ティリオン役のピーター・ディンクレイジが警鐘を鳴らした。

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米国ではドラマに登場する大狼(ダイアウルフ)の代わりにハスキー犬を求めてペットショップに足を運ぶファンが急増しているそうだ。しかし、ハスキー犬は飼うことが難しいようで、虐待を受けたり、捨てられてしまう犬たちが後を絶たないのだという。この緊急事態にピーターはPETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)と協力して、動物を飼うならば家族の一員として大切にしてほしいと訴えている。

TVや映画の影響でペットの需要が増える現象はこれまでも何度も繰り返されており、『101匹わんちゃん』(ダルメシアン)、『ビバリーヒルズ・チワワ』(チワワ)、『キューティー・ブロンド』(チワワ)、『メン・イン・ブラック』(パグ)などが公開されるたびに、今回と同様の事態に発展していた。

菜食主義者であるピーターは過去にもPETAと協力して肉産業の残酷さに関するビデオを作成するなど、動物保護活動に積極的に取り組んでいる。ピーター以外にも、『GOT』で彼と共演しているレナ・ヘディ(サーセイ役)や、『猿の惑星』シリーズでシーザーを演じるアンディ・サーキス、『X-ファイル』で知られるジリアン・アンダーソンらも動物保護活動に参加している。

毎年、米国では600万以上の犬や猫がアニマルシェルターにたどり着き、その半数が安楽死させられている。PETAは、安易に流行に乗ったりせずに、自分は本当にペットが必要だと思っているのか、しっかりと世話をすることができるのか、飼わないでいることで"動物たちを守る"方法もあるということを知ってほしいと呼びかけている。

『ゲーム・オブ・スローンズ 第七章:氷と炎の歌』は、スターチャンネルにて毎週月曜日10:00より放送中。(海外ドラマNAVI)

Photo:サンサが飼っていた"レディー"をはじめ、スターク家の子どもたち同様、劇中で悲惨な目に遭うことが多い大狼たち。現実の世界ではそうならないようにしてほしいものだ
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