『X-ファイル』ジリアン・アンダーソン、シーズン11をもって降板?

世界中で大ヒットしている超常現象ドラマ『X-ファイル』でダナ・スカリーを演じてきたジリアン・アンダーソンが、復活版の新シーズン(通算シーズン11)は同役を演じる最後の作品になると発言したことを、米Screen Rantが伝えた。

この発言は、先週開催されたポップカルチャーの祭典、ニューヨーク・コミコンで行われた記者との質疑応答で飛び出したもの。シーズン11の後も出演を継続する可能性があるかという記者の問いに、ジリアンは「いえ、私にとってはこれ(シーズン11)が最後になると思います」と話したという。

ジリアンはさらに、シーズン11に出演することにした理由を聞かれると、「(前シーズンで)終わった気がしなかったから。ファンが期待していたことを全てやりきったとは思えなかった」と答えている。

そして、本当に最後ならどれだけ名残惜しいかを問われた際には、「どうでしょうね。完全に終わらせて数年してから聞いてみてください。"あともう一度だけ"という思いはつきものですけれどね」と、スカリー役と決別するまでには思いが至っていないことも認めている。

ジリアンの発言はファンにとって衝撃的な内容だが、その後、放送局の米FOXはScreen Rantに対し、「ジリアンは新しいイベントシリーズを撮影中で、番組への復帰については時期尚早であるためコメントしていません」と、上記発言を白紙にする声明を出している。

『X-ファイル』は1993年から9シーズンにわたりTVシリーズが放送され、映画も2本作られたのち、2016年に全6話の復活版『X-ファイル 2016』が放送された。シーズン11にあたる新シーズンには、おなじみの主演コンビ、デヴィッド・ドゥカヴニー(フォックス・モルダー役)とジリアンのほか、ミッチ・ピレッジ(スキナー役)やウィリアム・B・デイヴィス(シガレット・スモーキング・マン役)もカムバックし、今年の8月から撮影を始めている。全10話予定の新シーズンは米FOXにて2018年1月にプレミア放送。(海外ドラマNAVI)

Photo:モルダー役のデヴィッド・ドゥカヴニーが一時姿を消していた中、過去のシリーズのほとんどに出演してきたジリアン・アンダーソン(『X-ファイル 2016』)。スカリー無き日が本当に来るのだろうか?
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