『ブラックリスト リデンプション』のトム・キーン、あの敵と実は仲良し!

スーパー!ドラマTVにて12月11日(月)22:00より独占日本初放送となる『ブラックリスト リデンプション』。アクション・サスペンス超大作『ブラックリスト』のスピンオフドラマより、キャストたちが舞台裏を語るコメントが到着した。

現在、これまでにないほど製作される作品の本数が増加しているアメリカドラマ界。そんな中、今も昔も人気がある製作手法がスピンオフ作品だ。最もベーシックなその手法は、作品で人気が出たサブキャラクターを主役にした新たな作品を製作するもの。これをキャラクター移行型とするなら、近年の主流はフォーマット移行型と言えるもので、そのきっかけを作ったのが『LAW & ORDER』シリーズ、そして人気を決定づけたのが『CSI』シリーズだ。スピンオフというのは、そもそも本家の人気があってこそ製作される。その人気に乗りつつ、話題性もあり、視聴者の反応がリアルに見られるこの手法は、あっという間にスピンオフ作品のパイロット版製作の定番となった。

そうした中で登場した新しいスピンオフが『ブラックリスト リデンプション』。『ブラックリスト』の人気キャラクター、トム・キーンを主人公としている点では正統派なキャラクター移行型に思えるが、『ブラックリスト』と世界観を共有しつつ、FBIという枠組を外すことでよりディープなスパイの世界を描くというフォーマット移行型のテイストも持ち合わせている。つまり、二つのタイプのおいしいとこ取りをしたハイブリット型スピンオフなのだ。しかも、『ブラックリスト』ファンはもちろん、本家を見ていない人も楽しめる内容に仕上がっている。

そんな本作の舞台裏について、ファムケ・ヤンセン(スコティー役)、ライアン・エッゴールド(トム役)、エディ・ガテギ(ソロモン役)が語っている。ファムケは、「去年の時点で製作総指揮者たちと『ブラックリスト』出演の可能性について話し合ったけど、彼らは私をキャストするに足る役を考え出すことができなかった。でもその後で『ブラックリスト リデンプション』が企画された時、スコティー・ハーグレイヴを演じてほしい、と言われたの。スコティーを『ブラックリスト』の最後の2話で登場させて、評判が良ければ『ブラックリスト リデンプション』を製作するつもりだってね。だから、スコティーが登場した時からスピンオフのアイディアはあったわけなの。そしてスピンオフが実現したぐらい、視聴者がスコティーに興味を持ってくれたのはとても嬉しいわ」と、『ブラックリスト』との濃いつながりを明かしてくれた。

このスピンオフでは『ブラックリスト』で敵同士だったトムとソロモンがチームを組むことも注目ポイントの一つだが、トム役のライアンによれば、実際の彼らはかなり仲が良いようだ。「(ソロモン役の)エディとはいつも互いを大笑いさせ合っているし、(デュモント役の)アドリアン(・マルティネス)も仲間に加わったりして、すごく撮影を楽しんでいるよ。『ブラックリスト リデンプション』ではトムとソロモンが互いに"殺してやるからな"とジョークでしょっちゅう言い合っているように、『ブラックリスト』よりも軽いトーンでユーモアが多いと思うんだけど、僕らもドラマのそういうところを採り入れて、楽しい撮影現場にしようとしているんだ。すごくドラマチックなシーンにちょっとしたユーモアを加えると、ドラマチックさがいっそう増すものだしね」と、撮影現場の充実感について語っている。

本家とスピンオフの違いについては、ソロモン役のエディも以下のように説明している。「このドラマは『ブラックリスト』とは異なるエネルギーを持ってるんだ。『ブラックリスト』にはダークな雰囲気があるけど、本作は『ミッション:インポッシブル』のような少し軽い感じになると思う。楽しくて、ふざけた雰囲気もあり、テンポの異なる作品になるかな」とエディ。さらに、「絶対に見なきゃダメだ。テレビが好きなら、このドラマを気に入るはずだ。僕が売り込むなら、大して言葉は要らないね。ただこう言えばいい。"このドラマを見て"って」と、本作の出来映えに自信を見せている。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ブラックリスト リデンプション』
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