『アントラージュ』ジェレミー・ピヴェン主演の新作ドラマ、13話で終了

ハリウッドでの成功を夢見る男子5人組を描いた『アントラージュ★オレたちのハリウッド』(以下『アントラージュ』)で野心的な芸能エージェント、アリを演じたジェレミー・ピヴェン。彼が主演する米CBSの『Wisdom of the Crowd(原題)』が、13話で打ち切りになることが明らかとなった。米Deadlineなどが報じている。

同作は、イスラエルのドラマシリーズを下敷きとした犯罪捜査ドラマで、今月26日(日)に第9話が放送されたところだった。CBSは残る4話分のエピソードを予定通り放送し、その後打ち切りとするという。10月1日にスタートした同作は、第1話が883万人の視聴者を獲得。その後も平均740万人とまずまずの成績を収めていたが、同局の新作ドラマとしては最も低い数字だったという。同局は新作ドラマのうち、『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』のスピンオフである『Young Sheldon(原題)』、デヴィッド・ボレアナズ(『BONES』)主演の『SEAL Team(原題)』、シェマー・ムーア(『クリミナル・マインド』)主演のS.W.A.T.(原題)』のフルシーズン製作をすでに発表していた。

ハーヴェイ・ワインスタインやケヴィン・スペイシーのセクハラ疑惑が立て続けに報じられていた10月末、テレビ司会者であり女優のアリアン・ベラマーが自身のTwitterで、ジェレミーからセクハラを2度受けたことがあると主張。アリアンは、過去にジェレミーから同意なく身体を触られたとして、具体的な場所や彼の行動を明示して数回にわたり投稿していた。その後、彼から同様の被害を受けたという女性がさらに数人名乗りを上げ、『アントラージュ』に出演していた若手女優も11月23日(木)に、2009年の撮影の休憩時間に暗い廊下でジェレミーから壁に押し付けられ、無理やり胸などを触られたと発言。ジェレミー本人は彼女たちの主張を事実無根であるとして真っ向から否定し、嘘発見器の結果を公表して自身の無実を主張していた。CBS側は事態を調査中であるとしながらも、シリーズに幕を下ろす決断を下したようだ。

『アントラージュ』の放送局である米HBOもコメントを発表し、「我々は、アリアン・ベラマーのジェレミー・ピヴェンに対する告発を、報道を通じて本日初めて知りました。セクハラを断固許さないというのが弊社のポリシーです。職場環境に少しでも不安を覚えた場合に相談できる窓口をきちんと設けています」と、今回の件について全く認識がなかったことを明らかにしている。(海外ドラマNAVI)

Photo:ジェレミー・ピヴェン
(C)FAM020/FAMOUS