【まとめ】複数のマーベルキャラクターを演じた俳優20人（後編）

大ヒットし続けているマーベル作品の数々。前編では『Marvel』デアデビルと『メン・イン・ブラック』に登場していたヴィンセント・ドノフリオや、『ファンタスティック・フォー』と『アイアンマン2』に出演したケイト・マーラなどを紹介してきた。残る10人はどのような人たちなのか、さっそく紹介していこう。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優11. ケン・レオン

2006年の『X-MEN：ファイナルディシジョン』でマグニートー（イアン・マッケラン）に付いていた、体から針を出す悪役ミュータント、キッド・オメガを演じたケン・レオン。

彼は昨年米ABCでスタートしたTVシリーズ『マーベル　インヒューマンズ』にも出演しており、主人公ブラックボルト（アンソン・マウント『フライト・ゲーム』）のいとこ、カルナクを演じている。カルナクは失敗を予期する能力を持ち、ブラックボルトを支えるアドバイザー的存在。策略家で、王家一家のプランナーであり、哲学者でもあるという重要な役どころだ。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優12. サム・エリオット

長年TV＆映画の世界で活躍してきたベテラン俳優サム・エリオット（『The Ranch　ザ・ランチ』）もマーベル映画2作品に出演している。

1本目は2003年公開、エリック・バナ主演の『ハルク』。サムは同作でメガホンを取ったアン・リー監督との仕事を熱望し、実現したのだという。この映画では、主人公ブルース・バナーの恋人、ベティ（ジェニファー・コネリー）の父親で、ブルースの父親とも一緒に働いていたロス将軍を演じた。

続く2本目は2007年の『ゴーストライダー』。初代ゴーストライダーであり、新ゴーストライダー（ニコラス・ケイジ）がブラックハート（ウェス・ベントリー）を倒すために協力するケアテイカー／カーター・スレイドを演じた。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優13. ライアン・レイノルズ

『ブレイド3』で先述のパットン・オズワルトと共演し、主人公ブレイドを助ける武器の達人ハンニバル・キングを演じたライアン・レイノルズ。

近年は人体実験の末に異常な自然治癒力を手に入れたデッドプールとして人気を博しているが、実は初めて同役を演じたのは、2009年の『ウルヴァリン：M-MEN ZERO』だったことをご存知だろうか？　同作の中ではストライカー（ダニー・ヒューストン）から煩わしく思われ、口を縫合されてしまっている。今年6月には、続編の『デッドプール2』が日本でも公開される。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優14. レイ・ワイズ

『ツイン・ピークス』や『MAD MEN マッドメン』など、数々のTVシリーズで活躍しているレイ・ワイズは、2011年の『X-MEN：ファーストジェネレーション』に米国国務長官の役で登場し、マーベルに初参加。

2015年から2016年にはヘイリー・アトウェルが主演を務めたTVシリーズ『エージェント・カーター』にロクソン社のCEOで9人評議会のメンバーであるヒュー・ジョーンズ役でゲスト出演していた。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優15. トニー・カラン

アスガルドとヘルズ・キッチンの両地で命を落とすことになってしまったのが『アンダーワールド：エボリューション』や『フライト・オブ・フェニックス』への出演で知られるトニー・カラン。

2013年の『マイティ・ソー／ダークワールド』ではオーディンの父ボーを演じ、それから3年後にはNetflixの『デアデビル』シーズン2にギャングのフィン・クーリー役で登場したが、残念ながらどちらの世界でも生き残ることはできなかった。

その他にも、『X-MEN：ファーストジェネレーション』でディヴィジョンXのエージェント役や、『ブレイド2』でヴァンパイア役などを演じており、マーベルの"使い捨てキャラクター"で引っ張りだこ。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優16. ティム・ブレイク・ネルソン

2008年の『インクレディブル・ハルク』に出演したティム・ブレイク・ネルソンが演じたのは、主人公ブルース・バナーをサポートする科学者のサミュエル・スターンズ。その後、2015年に『ファンタスティック・フォー』でハーヴェイ・アレン博士役としてマーベルに復帰。4人のヒーローとヴィランのヴィクター・フォン・ドゥーム生み出してしまった政府機関の人間役だった。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優17. ケネス・チョイ

ケネス・チョイは2011年の『キャプテン・アメリカ　ザ・ファースト・アベンジャー』でキャプテン・アメリカ／スティーブ・ロジャース（クリス・エヴァンス）が率いる部隊ハウリング・コマンドーの一員、ジム・モリタ役でマーベル映画初出演。その後、フラッシュバックのシーンで『エージェント・オブ・シールド』にも同役で何度か登場している。

さらに、昨年の『スパイダーマン：ホームカミング』では主人公ピーターが通う高校の校長役を演じた。この校長、実はジムの孫という設定で、劇中には祖父（ジム）の写真も登場している。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優18. クリス・エヴァンス

言わずと知れたキャプテン・アメリカを演じるクリス・エヴァンス。2011年からスティーブ・ロジャースとして、『キャプテン・アメリカ』シリーズ、『アベンジャーズ』シリーズ、『スパイダーマン：ホームカミング』などで大活躍しているが、6年前の2005年には『ファンタスティック・フォー』でスーパーヒーローの一人、ジョニー・ストーム／ヒューマン・トーチを演じていた。

マーベルの世界で複数の役を演じている俳優は多いが、どちらもメインのヒーロー役というのはクリスだけ。今年公開の『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』、そして来年公開の最新作にも出演する。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優19. マイケル・B・ジョーダン

前述のクリスが演じたヒューマン・トーチを2015年版『ファンタスティック・フォー』で演じたのがマイケル・B・ジョーダン。マイケルは現在公開中の『ブラックパンサー』でアフリカの小国ワカンダの王位を狙う悪役キルモンガーを熱演中。

『ファンタスティック・フォー』は批判が多かった作品だが、『ブラックパンサー』は世界中で大ヒットし、マイケルも高く評価されている。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優20. ジョシュ・ブローリン

これから公開されるマーベルの新作2本でヴィランを任されたのがジョシュ・ブローリン。マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）という同じ世界の中で、一人の俳優が異なる悪役を演じることにファンからは疑問の声も上がったが、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は米米Hollywood Reporterのインタビューで「私たちはマーベル内のキャスティングにおいて契約書で制限することはしていません。インディアナ・ジョーンズとハン・ソロは同一人物（ハリソン・フォード）ですが、何も問題はありませんでした。そして、サノスとケーブルは全く異なるキャラクターだと思うのです」とコメントしている。

ここ数年間のマーベル・シネマティック・ユニバースにおいて、ジョシュが演じてきたサノスは最強の悪役と言える存在で、4月27日（金）から公開の『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』でも同役でカムバックする。そして、6月公開のライアン・レイノルズ主演『デッドプール2（仮題）』では今作の悪役ケーブルを演じている。

前編はこちらから！