【まとめ】複数のマーベルキャラクターを演じた俳優20人(前編)

アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ブラック・ウィドウ、スパイダーマン、ドクター・ストレンジ、アントマン、ブラックパンサーといった数多くのヒーローを生み出してきたマーベル・コミックス。その人気は映画だけにとどまらず、近年ではTVドラマも大ヒットしているが、同一世界の中で異なるマーベルキャラクターを演じてきた俳優は20人にも及ぶ。そこで、前編・後編の2回に分け、20人の俳優たちとそのキャラクターを紹介していこう。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優1. イドリス・エルバ

 

『マイティ・ソー』シリーズでビフレストを守る番人ヘイムダルを演じているイドリス・エルバ。これまでシリーズ全作に登場しており、昨年公開された『マイティ・ソー バトルロイヤル』にも出演したばかり。そんな彼、実は1作目が公開された2011年にニコラス・ケイジ主演の『ゴーストライダー2』にも出演していたのだ。

当初、マーベルという特殊な世界の別キャラクターを演じ分けることに悩みオファーを保留していたというが、ヘイムダルの赤い目を『ゴーストライダー』のモローにも適用させるというアイデアを出し、解決したそう。

イドリスは米Cinema Blendのインタビューで、「別のマーベル映画で完全に違うキャラクターを演じようなんてことは無理だったんだ。だから言ったんだ。関連付けてしまえばいいんだとね。そしてもう一つ、脚本の中のモローは他の人の魂を見ることができる人物として描かれていた。でも僕は彼が狂った目を使うようなことはしたくなかった。だから、あの目が解決策になったんだ」と明かしていた。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優2. レイ・スティーヴンソン

 

同じく『マイティ・ソー』シリーズから主人公ソーの仲間「ウォリアーズ・スリー」の一人、ヴォルスタッグを演じているレイ・スティーヴンソン。彼は、同シリーズに参加する前の2008年に『パニッシャー:ウォー・ゾーン』で主演を務め、ダークヒーローとして名高いパニッシャーを演じていた。

残念ながら、『パニッシャー』は良い評価を得ることができないまま終わってしまったが、その後『ソー』のヴォルスタッグとして、マーベルでリベンジを果たすことに成功。アスガルドの戦士の一人として、先頭に立つソーの背中を守り続けた。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優3. パットン・オズワルト

 

『アベンジャーズ』のスピンオフドラマ『エージェント・オブ・シールド』でS.H.I.E.L.Dのエージェントであるケーニグ兄弟を演じたパットン・オズワルト。実は彼にとってこれが初のマーベル作品ではない。ヴァンパイアハンター、ブレイドの活躍を描く『ブレイド』シリーズの3作目(2004年)にハンニバル(ライアン・レイノルズ)の武器となるキャラクター役で登場していた。

『エージェント〜』ではビリー、エリック、サムら4つ子のケーニグ兄弟役を一人で演じ、誰が死んでも別のキャラクターとして出演を続けることができた。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優4. アルフレ・ウッダード

 

Netflixの『Marvel ルーク・ケイジ』のヴィラン、コットンマウス(マハーシャラ・アリ)の従姉妹で、狡猾かつパワフルな、マライア・ディラードを演じているアルフレ・ウッダード。実は2016年に公開された大ヒット映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に小さい役で登場している。

彼女が演じたのは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のクライマックスで描かれたソコヴィアの戦いに巻き込まれ命を落とした少年の母親、ミリアムという役。息子を失った悲しみからトニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)を責め、アベンジャーズを恨んでいるという役どころだった。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優5. ジョン・ファヴロー

 

2003年のベン・アフレック主演映画『デアデビル』で主人公のパートナー、フォギーことフランクリン・ネルソンを演じていたジョン・ファヴロー。

その後、監督&製作総指揮を務めた『アイアンマン』で大成功を収め、続く『アイアンマン2』でもメガホンを取った。以降、『アイアンマン3』や『アベンジャーズ』シリーズでは製作総指揮を務めている。また、アイアンマンをサポートするハッピー・ホーガンとしてカメオ出演しており、昨年公開の『スパイダーマン:ホームカミング』にも登場した。今年公開の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にもハッピー・ホーガン役で出演し、製作総指揮を務める。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優6. ケイト・マーラ

 

2010年の『アイアンマン2』でマーベルデビューを果たしたケイト・マーラは、冒頭でアイアンマン/トニー・スタークに召喚令状を渡す連邦保安官の役を演じていた。

その後、2015年公開の『ファンタスティック・フォー』ではメインキャラクターの一人、スー・ストーム/インビジブル・ウーマンを演じていた。本作で共演したジェイミー・ベル(ベン・グリム/ザ・シング)と昨年夏に結婚しており、彼女にとっては特別な作品になった模様。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優7. オリヴィア・マン

 

『アイアンマン2』で、「スターク・エキスポ」の様子を伝えるTVレポーター、チェス・ロバーツ役を演じたオリヴィア・マン。ちょい役でマーベル作品に初参加となったオリヴィアは、ジェームズ・マカヴォイ主演の『X-MEN:アポカリプス』でマーベルの世界にカムバックし、ミュータントのサイロックを演じた。

今年米国で公開される最新作『X-MEN: Dark Phoenix(原題)』にも登場する予定だ。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優8. ベン・フォスター

 

2004年に公開されたトム・ジェーン主演の『パニッシャー』で主人公フランクを助ける隣人デイヴ役を演じていたベン・フォスター。

ベンが『X-MEN』で悪名高いミュータントを演じたのはそれから2年後のこと。白い羽で飛行能力を持つミュータントのエンジェルことウォーレン・ワージントン3世を2006年の『X-MEN:ファイナルディシジョン』で演じ注目を集めた。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優9. レベッカ・ローミン

 

同じく『X-MEN』シリーズから、ヴィランのミスティーク役でブレイクしたレベッカ・ローミン。ファンからの人気が高いミスティークは2000年の第1作目から3作目の『ファイナルディシジョン』まで主要キャラの一人として登場していたが、3作目でミュータントの能力を消す薬によってただの人間になってしまった。実はレベッカも、ベン同様トム・ジェーン版の『パニッシャー』でフランクと同じアポートに住むジョアンという役を演じていた。

複数のマーベルキャラクターを演じた俳優10. ヴィンセント・ドノフリオ

 

マーベルでは悪役としての歴史が長いヴィンセント・ドノフリオ。1997年公開の『メン・イン・ブラック』では、ゴキブリのようなエイリアン、バグに中身(内臓)を食べられ、皮膚のみ利用されてしまう農夫エドガーを演じた。

そして、2015年からはNetflixで配信している『Marvel デアデビル』にヘルズ・キッチンを牛耳る裏社会の権力者キングピンことウィルソン・フィスクとして出演中。

後半はこちらから!

Photo:Photo: イドリス・エルバ©FAMOUS レイ・スティーヴンソン©JMVM/FAMOUS パットン・オズワルト©FAM020/FAMOUS アルフレ・ウッダード(『Marvel ルーク・ケイジ』より) ジョン・ファヴロー©FAMOUS ケイト・マーラ© FAM008/FAMOUS オリヴィア・マン©Z18/FAMOUS ベン・フォスター©PAULINE FRENCH/FAMOUS レベッカ・ローミン©DARA KUSHNER/FAMOUS ヴィンセント・ドノフリオ(『Marvel デアデビル』より)