90年代にTV放送され、2005年にはシャーリーズ・セロンを主演に実写映画化された『イーオン・フラックス』が、米MTVで実写TVシリーズ化されることがわかった。同局の人気ホラードラマ『ティーン・ウルフ』のショーランナー、ジェフ・デイヴィスが脚本&製作総指揮を務める。米Screen Rantが報じた。
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オリジナルアニメシリーズは1991年にMTVでスタート。その後、ビデオゲームやコミック、映画などへ派生していき、カルト的人気を誇った。原作は同じく90年代に驚異的な視聴率を獲得した人気アニメシリーズ『ラグラッツ』などを手がけてきた人気アニメーターのピーター・チョン。
悪性ウィルスで人類滅亡の危機に瀕してから数世紀後の未来世界が舞台で、権力者トレヴァー・グッドチャイルドから人類を守るために戦う女戦士イーオン・フラックスを描いた本作は大人向けのSFアクション劇。
米 Hollywood Reporterによれば、デイヴィスとともに、大ヒットサバイバルパニックドラマ『ウォーキング・デッド』を手がけているゲイル・アン・ハードが製作総指揮を務めるという。ハードは2005年の映画版のプロデューサーだった。
チョンのアニメーションはビジュアル的にも実写化するには難しいと言われており、実際に、映画版はより"ハリウッド感"を意識した製作を行ったために、商業的にも批評的にも残念な結果で終わってしまっていた。
幸運なことに、デイヴィスは『ティーン・ウルフ』でTVリブート版を成功させ、6シーズン続いた人気シリーズへと導いており、一方でパートナーとなるハードはコミックが原作の『ウォーキング・デッド』の大ヒットを見事に成し遂げている。二人の手腕により、今回のTVシリーズでのリベンジを期待したい。(海外ドラマNAVI)
Photo:シャーリーズ・セロン
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