『グッド・ワイフ』のジュリアナ・マルグリーズが出演し、米AMCで今年6月から7月にかけて放送されたブラックコメディ『ダイエットランド』。フェミニズム運動の高まりを背景に支持を得ていた反面、その内容の過激さが話題となっていた本作が、シーズン2への更新を見送ったことが明らかになった。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。
2015年に出版されたサライ・ウォーカーの同名小説を原作に、肥満に悩む主人公プラム・ケトルの姿を独特な表現で描き現代社会を風刺する本作。コメディタッチながら、理想の体型を強いられる女性たちの憂いや、見た目重視の世間、男性優位社会を通例に批判する。そして意に沿わない男性たちを殺害する過激派女性集団の行動には賛否両論が巻き起こっていた。
AMCで放送がスタートした本作は、プレミア放送回の視聴者数が26万2千人(18~49歳層)、最終回では15万8千人にまで落ち込み、全エピソードの平均視聴者数は20万3千人と数字が思ったほど伸びなかったためキャンセルが決定したと推測される。
AMCは「我々は、(クリエイターの)マーティ・ノクソン、ジョイ・ナッシュとジュリアナ・マルグリーズ、製作会社のスカイダンス、そしてサライ・ウォーカーの物語を映像化するために尽力して下さった全ての方々に感謝し、この大胆で勇敢なオリジナリティあふれるストーリーを一緒に作り上げられたことを大変誇りに思います。本作は批評家からの称賛と熱心に応援して下さるファンの皆さまに支えられましたが、残念ながらシーズン更新には至りませんでした」と声明を発表した。
本作でブレイクを果たしたジョイ・ナッシュが主人公プラムを演じ、ジュリアナが野心家の雑誌編集者キティに扮している。その他に、『デッドウッド 〜銃とSEXとワイルドタウン』のロビン・ワイガート、エリン・ダーク『グッド・ガールズ! ~NY女子のキャリア革命~』、タマラ・チュニー『LAW & ORDER: 性犯罪特捜班』らが出演。
『ダイエットランド』は、日本ではAmazonプライム・ビデオにてシーズン1を配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ダイエットランド』(C) Erik Madigan Heck/AMC(C) Patrick Harbron/AMC