『ダイエットランド』ジョイ・ナッシュ、3時間の準備でオーディションに臨み主役をつかみ取った!

米AMCで放送中のブラックコメディ『ダイエットランド』。本作をきっかけにブレイクした現在37歳のジョイ・ナッシュがアメリカのオーディション情報サイトBackstageに登場。インタビューに答え、締切直前に応募したオーディションのこと、主演作について、また女優としての自身について語っている。

まずは『ダイエットランド』という作品が彼女の"演技"に与えた影響について聞かれると、「すべてが変わったわ」と語り始め、「私は大学で演技を学んでいたけど、それはすごく昔のことで、それ以来演技のレッスンを受けていなかったの、余裕がなかったから。でも1年前、スティーヴン・ブック(演技指導者)の元で学び始めて、とても嬉しかったの。あらゆることに対応できる術を身につけたように感じたわ」「自分ができることの多くがクルーやディレクターのおかげだと思うし、とても安全な場所だと思えるの」と、このドラマがきっかけとなり、女優として自信を持てるようになったと明かした。

プラムという役へのアプローチについては、原作本にキャラクターについての描写がしっかりとされていたため、難なく役を把握することができたという。また、自身とのつながりを感じられる役だったようで、「プラムが出会った人々、デートした人、友人。まるで(クリエイターの)マーティ・ノクソンは私の日記を読んだんじゃないかと思えるくらい。でもプラムには私ならしないようなことをするシーンが幾つかあるの。そんな場面が来ると、"あぁ、そうよね。私は女優なの"って思えたわ」と、語るほどプラムに共感できたことを明かした。

そんな役を得た経緯だが、実はオンラインで情報を得て自ら電話で担当者に連絡をしたのだという。ダメ元でテープを送りたい旨を伝えると、それから数日後の午前8時30分に「ジョイ、今日の正午がオーディションよ(オーディションで使う台本は)16ページあるけど...幸運を祈っているわ」というメールが届いたのだそう。それから3時間で必死に準備をして挑んだ結果、見事主演を掴み取ったというわけだ。

昨年のエミー賞作品賞に輝いた『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』をはじめ、近年は女性が主人公のドラマが次々に製作されているが、TVの世界で女性が主演を務めるということについて、「私にとっては初めての経験で、何とも比較できないの。でも、みんなはこの現場がとても楽しいと言っていたわ。製作総指揮のほとんどが女性だし、撮影監督はみんな女性。最高にクールな環境だった。権力争いのようなものは全く感じることがなかったの。初めから自分がいるべき場所のように思えたわ。何の疑問もなかった」と、現場の居心地の良さをアピールした。

『ダイエットランド』シーズン1は本国アメリカではAMCにて放送、日本ではAmazonプライム・ビデオにて順次配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ダイエットランド』
(C) Erik Madigan Heck/AMC