米TNTが、映画『エイリアン』や『ブレードランナー』などでメガホンを取ったリドリー・スコット監督が手掛ける新作SFドラマ『Raised by Wolves(原題)』を発注したことが明らかとなった。米Varietyが報じている。
『Raised by Wolves』は、神秘的な未踏の惑星で人間の子どもを育てるタスクを課せられた2台のアンドロイドが中心に描かれる作品。人間のコロニーが急増するにつれ、宗教の違いが原因でコロニーが崩壊する危機に面し、アンドロイドが人間の信念を操ることは危険で困難なタスクであることを学んでいく...というストーリー。
スコット監督は、アーロン・グジコウスキ&アダム・コルブレナー(『プリズナーズ』)、デヴィッド・W・ザッカー(『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』)、ジョーダン・シーハン(『高い城の男』)、ロビン・マイジンガー(『バウンティー・ハンター』)らと共同製作総指揮を担い、グジコウスキは、脚本とショーランナーも務める。
スコット監督は、これまでに犯罪捜査ドラマ『NUMB3RS ナンバーズ ~天才数学者の事件ファイル』やリーガルドラマ『グッド・ワイフ』、そのスピンオフとなる『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』、歴史改変SFドラマ『高い城の男』といったシリーズで製作総指揮に名を連ねているが、これまで一度もドラマシリーズで監督を務めたことがなかった。だが、本作で初めてメガホンを取るという。
監督は、「常に私はSFのジャンルで新天地を開拓しようとしていて、『Raised by Wolves』は完全に独創的かつ想像力に富んだ世界だ。そして、"何が自分を人間らしくするのか?"、"家族を構成するものは何なのか?"そして、"もう一度最初からやり直し、自分たちが起こした惑星の混乱を帳消しに出来たらどうなるだろうか?"、"そうすれば生き延びることが出来て、良い世界になるのだろうか?"といった存在意義を自問して、苦しむキャラクターが大勢登場するんだ」と、新作のコンセプトを語っている。
『Raised by Wolves』の放送時期は未定で、キャスト情報なども分かり次第、続報をお伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:リドリー・スコット
(c)Hubert Boesl/FAMOUS