ブライアン・クランストン、映画版『ブレイキング・バッド』でジェシーが成長する姿を見たい!

温厚な化学教師ウォルター・ホワイトが元教え子のドラッグディーラー、ジェシー・ピンクマンを相棒に、裏世界でのし上がっていく姿が描かれる『ブレイキング・バッド』。2008年の放送開始から今年で10周年を迎えたシリーズの映画版『Greenbrier(原題)』の製作が進んでいるとのニュースは、当サイトでもお伝えしてきた通り。その映画版について、ウォルター役を演じたブライアン・クランストンが、「ジェシーが成長する姿を見たい」と語っていることがわかった。

2時間枠となる新プロジェクトは、オリジナル版でクリエイターを務めたヴィンス・ギリガンが指揮を執り、シーズン5で捕らわれの身となっていたジェシー・ピンクマンの逃走後が描かれると伝えられているが、その全貌は今のところベールに包まれている。

『ブレイキング・バッド』ブライアン・クランストンがジェシー・ピンクマンへの想いを語る

そして米Indie Wireのインタビューに応えたブライアンが、映画版に望む展開を次のように語った。「ヴィンス(・ギリガン)が考えていることなのかどうかは分からないが、ジェシーが型から抜け出すためにもがき、最終的に型を破って自分の天職を見つけてほしいと思う。人間として自分の力を引き出せる正しい道を見つけ、自分の人生に他の人間を受け入れるために心を開いて幸せになってほしい。なぜなら、今までにジェシーが本当に幸せを感じたことはなかったと思うからね」と、まるで息子の幸せの願う父親のようなコメントを発している。

またブライアンは、ジェシーを見事に演じ切ったアーロン・ポールの仕事ぶりも称えている。「アーロンがジェシーを包み込んだやり方、もしくはジェシーがアーロンを包み込んだのかもしれないが、双方には人間的な魅力があふれていた。ジェシーは行き場を失った大人になりかけの少年のように見えたし、彼の人生を導いてくれる人物もいなかった。そんなジェシーに視聴者は同情しただろう。だからヴィンスは、シリーズをベストな形で完結させたと思う。ウォルターは全ての災難と腐敗をもたらした人物だから死ぬ必要があったが、ジェシーは罪のない傍観者のような存在だったのに、ウォルターのために代償を払ったんだからね」とも述べている。

『Greenbrier』は11月から2019年2月にかけて、ニューメキシコ州アルバカーキで撮影予定だと報じられている。『ブレイキング・バッド』詳細はこちら。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ブレイキング・バッド』
(C) Ursula Coyote/AMC