現在大ヒット公開中の映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、伝説のロックバンド、クイーンと、1991年に惜しくもこの世を去った史上最高のエンターテイナー、フレディ・マーキュリーの生き様を描く感動の物語。本作のタイトルにもなっている名曲「ボヘミアン・ラプソディ」をはじめとして、劇中には魂に響く名曲の数々が挿入され、映画の魅力を倍増させている。アメリカでは、映画だけでなくドラマでもミュージカル調で製作されているものが多くある。そこで今回は、劇中音楽が素晴らしい海外ドラマをご紹介しよう。
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『Glee/グリー』
日本でもファンの多い大ヒットドラマ『Glee/グリー』。ウィリアム・マッキンリー高校にある廃部寸前のグリー(合唱)部を描いた本作には、ティーンだけでなく世界中に「グリークス」という熱狂的なファンがいるほどだ。アメリカのティーンたちの間で華やかなイメージがあるのは体育会系クラブやチア・リーディング部。一方で文化系クラブは「地味」という印象があり、あまり人気がない。そんな状況の中、いじめやマイノリティの問題を抱えながら、グリー部のメンバーたちが仲間を増やし、実力をつけていく。その姿は観ていて爽快で、前向きな気持ちになれる。
本作の見どころはなんといってもグリー部のメンバーが唄う音楽。アーティストやブロードウェーなど舞台経験のあるキャストをそろえており、その歌声は本当に素晴らしい。ビートルズやクイーンなどの往年の名曲から、リアーナ、ケイティ・ペリーなど最新のヒット曲まで、さまざまな曲をカバーしていて、幅広い年代が楽しめるドラマに仕上がっている。
『ゲットダウン』
1970年代後半のNYを舞台にヒップホップの誕生を描く本作。貧しいアフリカ系アメリカ人の青年たちが「ゲットダウン」というバンドを結成して、ヒップホップというジャンルを確立していくアメリカン・ドリームの物語。作中の楽曲を手がけているのは実在のアーティストたち。グランドマスター・フラッシュやクール・ハークなど大物がつくりだす音楽は素晴らしく、ヒップホップに興味のない人が観ていても惹きつけられる作品だ。Netflixオリジナルシリーズ『ゲットダウン』はシーズン1&2を配信中。
『Empire 成功の代償』
『ゲットタウン』と同じくヒップホップを描く『Empire 成功の代償』も今勢いのあるドラマだ。貧しい幼少期を過ごし、麻薬取引などに手を染めながらもその天性の才能で大スターになり、自らの会社を興して成功したテレンス・ハワード演じるルシウス・ライオンを中心に、成功したがゆえの葛藤や権力争いなどを描く。ルシウスの元妻クッキーを『パーソン・オブ・インタレスト』や映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で高い評価を得ているタラジ・P・ヘンソンが演じている。
音楽業界を舞台とし、その内情を描く本作は、派手なファッションや暮らしぶり、ゴージャスな歌とダンスが各場面の見どころとなっており、豪華な出演ゲストも評判だ。ルシウスの次男ジャマル役のジャシー・スモレットの歌声も素晴らしいが、マライア・キャリーやコートニー・ラブといった大物アーティストの出演も見逃せない。他にもデミ・ムーアなど、有名ハリウッドスターも出演する贅沢な作品。『Empire 成功の代償』シーズン4はWOWOWプライムにて2019年1月25日(金)放送スタート。
ストーリーとともに音楽も楽しめるこれらの3作品。洋楽に興味のない方もハイクオリティな音楽とパフォーマンスに引き込まれるだろう。
◆ミュージカルドラマはこちらでまとめてチェック!(海外ドラマNAVI)
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『Glee/グリー』(C)2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
Netflixオリジナル『ゲットダウン』