【海外ドラマ入門】あなたはもう観た?Amazon Primeで配信中のヒューマンドラマ『THIS IS US』が秀逸すぎる!

多くの視聴者や批評家に絶賛されている、Amazon Prime Videoで人気のドラマ『THIS IS US』。次々と新しいジャンルのドラマが放送される競争率の激しいアメリカのドラマ界において、等身大の人々による絆を描いたヒューマンドラマの本作は高い評価を得て、数々の賞にノミネートされたり、受賞を果たしている。そんな同作の魅力を紹介しよう。

物語は男女が36歳の誕生日を迎えるところから始まる。俳優として人気ドラマに主演しながらも自分のキャリアに不満を感じているケヴィン、大企業の重役として成功を収めた上に幸せな家庭を築いているランダル、そして自分の肥満体型に悩んでいるがダイエットがうまくいかないケイト。同じく36歳の誕生日を迎えるジャックは妻のレベッカがいよいよ出産の時を迎えようとしている。この誕生日をきっかけに彼らの人生が少しずつ動き始める...。

メインキャラクターはこの5人だが、ジャックとレベッカの夫婦を演じる俳優は日本でも知っている人が多いかもしれない。日本でも人気を博したドラマ『HEROES/ヒーローズ』や『ギルモア・ガールズ』でおなじみのマイロ・ヴィンティミリアと、『ウォーク・トゥ・リメンバー』『グレイズ・アナトミー』など映画とドラマの両方に出演しつつ、歌手としての顔も持つマンディ・ムーアだ。この夫婦がお互いを思いやり、子供たちに惜しみない愛情を注ぐ様は、本作の見どころの一つ。特にマイロ演じるジャックは妻子をこよなく愛し、彼らのために奮闘するという理想の父親像として人気が高い。

他の3人もタイプは異なるものの魅力的だ。ケヴィン役のジャスティン・ハートリーは『ヤング・スーパーマン』や『リベンジ』にも出演していたイケメンで、シーズン1の日本語吹き替えでは、高橋一生が同役を担当した。ランダル役のスターリング・K・ブラウン、ケイト役のクリッシー・メッツも本作でブレイクし、前者はこの演技でエミー賞やゴールデン・グローブ賞をはじめ様々な賞レースを総なめにしている。

一見、普通の人々のドラマがそんなにも高い評価と人気を集めたのには、魅力的なキャラクターのほかに、秀逸で計算し尽くされた脚本に毎話のようにサプライズ要素が含まれている点が大きい。思わぬ人間関係が明らかになったり、ある人のバックボーンが明かされたりと、日常にあるちょっとしたドラマがその後の展開をさらに魅力的にしている。とはいえ、サプライズ要素を引っ張りにしているわけではなく、全米を虜にしたのは、登場人物たちが悩み、夢を追い、愛し合い、衝突し、許し合う姿を丁寧に描いた人間ドラマとしての見ごたえが十分あるからこそ。老若男女が楽しめる本作は、見終わった後で家族や恋人、友人と会いたくなる作品とも言えるだろう。

『THIS IS US』にハラハラ、ドキドキするスリリングな展開はほとんどない。登場人物たちの抱える問題や悩みはどこにでもあるようなリアルな日常である。そのリアルさに視聴者は共感し、どんどんドラマに引き込まれていくのである。(海外ドラマNAVI)

あなたは海外ドラマに何時間費やしてる?視聴したら記録を付けよう!『THIS IS US』シーズン1のデータベースはこちら

Photo:『THIS IS US』
© 2016-2017 NBCUniversal Media, LLC. All rights reserved.