クリスマス定番映画『ラブ・アクチュアリー』公開より15周年! キャストたちの過去と現在

2003年に公開され、19人の男女が織りなす恋愛模様を切なく織りなす大ヒット映画『ラブ・アクチュアリー』。クリスマス映画の定番ともいえる本作が封切りになって11月でちょうど15年になる。全世界での興行収益は約2億4700万ドルにも上り、英国アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、数々の賞を受賞した。『ノッティングヒルの恋人』『フォー・ウェディング』などで知られるリチャード・カーティス監督が手がけたこのラブストーリーには、イギリスが誇る名優が多く出演している。そんなキャストたちの過去と15年後の現在を追ってみよう。

■ヒュー・グラント(英国首相デヴィッド)

1982年の映画『オクスフォード・ラブ』で映画デビュー果たしたヒューは、『フォー・ウェディング』『9か月』『ノッティングヒルの恋人』『ブリジット・ジョーンズの日記』など数多くの映画に出演、ラブコメ作品には欠かせない存在に。現在は、1960年から70年代にかけ英国で実際に起きた政治家のスキャンダル「ソープ事件」をドラマ化した『英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件』に主演。同性愛者の国会議員ジェレミー・ソープを演じ、新境地を開拓している。

ヒュー・グラントの関連作品

■マルティン・マカッチョン(ナタリー)

首相デヴィッドの秘書ナタリーを好演したマルティンは、子どもの頃からビルボードの広告に出たりと業界で活躍している。1995年から1998年の英国メロドラマ『EastEnders(原題)』のティファニー役でブレイクした。また、歌手としても活動しておりアルバムも数枚出している。

■エマ・トンプソン(カレン)

名門ケンブリッジ大学在学中に演劇を学んだエマは、卒業後BBCラジオやコメディ・ツアーなどに出演していた。1992年の映画『ハワーズ・エンド』でアカデミー主演女優賞を獲得。翌1993年には、『日の名残り』と『父の祈りを』でアカデミー主演&助演賞でダブルノミネートされ、文字通りイギリスが誇る名女優となった。『ハリー・ポッター』シリーズにも「占い学」の教授シビル・トレローニー役で出演。『美女と野獣』や『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』など話題作に登場している。

■アラン・リックマン(ハリー)

デザイン学校でグラフィック・デザインを学び、友人らとデザイン会社Graphitiを設立したアラン。だが26歳の時演劇に目覚め、奨学金で王立演劇アカデミーに入学した。1974年に初舞台を踏み、1987年にはブロードウェイの「Les Liaisons Dangereuses(原題)」でトニー賞にノミネートされた。1988年の『ダイ・ハード』でテロリストのリーダーであるハンス・グルーバー役で映画デビューし、一躍注目される。その後も悪役が多かったが、本作では妻を裏切り浮気をするハリーを演じた。2001年公開の『ハリー・ポッターと賢者の石』でセブルス・スネイプ役に抜擢され、以降10年にわたりすべてシリーズに出演し、その人気を不動のものとした。残念ながら、2016年1月14日、すい臓癌のため69歳でこの世を去り、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』が遺作となった。

■リーアム・ニーソン(ダニエル)

ギネスビール工場などでフォークリフトを操作する作業員や、アマチュアボクサーでもあったリーアムは、ベルファストの劇団で2年間学んでダブリンに移動しアビー・シアターの一員になった。そこで舞台を見たジョン・ブアマン監督に声をかけられ、1981年『エクスカリバー』で映画デビュー。1993年『シンドラーのリスト』のオスカー・シンドラー役でアカデミー主演男優賞にノミネートされる。同年ブロードウェイの舞台「アンナ・クリスティ」にも立ち、トニー賞にもノミネートされた。アメリカのTV作品にも多く出演しているリーアムは、最近では『宇宙探査艦オーヴィル』にもゲスト出演している。

■トーマス・ブロディ=サングスター(サム)

本作で、学校で一番人気の女子に恋して、空港で告白した少年サムでブレイクしたトーマス。その後は、映画『メイズ・ランナー』シリーズのニュート役や、『ゲーム・オブ・スローンズ』ジョジェン・リード役など数多くの映画やTVドラマに出演している。※ヒュー・グラントは親戚。

■コリン・ファース(ジェイミー)

幼少期から演劇に親しんでいたコリンは、ロンドン芸術大学のドラマ・センターで演技を学ぶ。舞台「アナザー・カントリー」に出演後、同作の映画版にもキャスティングされ映画デビューを果たす。1988年のTV『Tumbledown(原題)』のロバート・ローレンス役で注目され始め、1995年の映画『高慢と偏見』で一躍人気者となる。『イングリッシュ・ペイシェント』や『恋におちたシェイクスピア』など多くの映画に登場。ヒューも出演している『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズのマーク・ダーシー役も好評だった。2010年公開の『英国王のスピーチ』ではアカデミー主演男優賞を受賞。最近では『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』『メリー・ポピンズ リターンズ』などに出演している。

■ビル・ナイ(ビリー)

ジャーナリスト、のちに小説家を志してパリに渡るが挫折し、ロンドンに戻って俳優を目指し、名門ギルドホール演劇音楽学校に入学。年配の歌手を好演した本作のビリー・マック役で、英国アカデミー賞助演男優賞など数多くの賞を受賞。昨今では『アンダーワールド』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』、『MI5』シリーズ、『人生はシネマティック!』など数多くの映画に出演している。

■キーラ・ナイトレイ(ジュリエット)

父は舞台俳優のウィル・ナイトレイ、母は劇作家のシャーマン・マクドナルドを持つサラブレッドのキーラ。7歳の時に役者デビューをした彼女は、イーシャーカレッジでクラッシックと英文学を学ぶ。1999年公開の『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』でナタリー・ポートマン演じるアミダラ王女の影武者役で知名度が上がり、2002年の映画『ベッカムに恋して』の大ヒットによりアメリカでの人気が急上昇、2003年『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のエリザベス役で大スターの仲間入りを果たした。今年公開の『くるみ割り人形と秘密の王国』にも出演している。

■アンドリュー・リンカーン(マーク)

ロンドンの王立演劇学校で学んだアンドリューは、英BBCによる1996年のTVドラマ『This Life(原題)』のエドガー役でレギュラー出演。その後、2001年から3年にわたり『Teachers(原題)』で主演を果たし、2010年の『反撃のレスキュー・ミッション』でアクションも披露した。今は言わずと知れた大ヒットドラマ『ウォーキング・デッド』の主人公リック・グライムズ役でその名を世界中に広めた。

■ローラ・リニー(サラ)

本作では少数派のアメリカ出身のローラは、アイビーリーグの名門ブラウン大学卒業後、芸術の最高峰ジュリアード音楽院で演技を専攻、モスクワのアートシアタースクールでも学んでいる。ブロードウェイでキャリアをスタートさせたが、1992年『ロレンツォのオイル/命の詩』で映画デビュー。その後も多くの映画に出演し『コンゴ』で初主演。『真実の行方』『目撃』などシリアスな作品に出演する中、本作ではハリーが経営するデザイン会社に勤めるサラを演じている。TV作品にも登場しており、『キャシーのbig C いま私にできること』のキャシー役で主演を務めたほか、Netflixオリジナル『オザークへようこそ』のウェンディを演じている。

いかがだっただろうか。15年前の作品だが、改めて見ると名優揃い。この冬クリスマス映画の定番『ラブ・アクチュアリー』を鑑賞するのも良いかもしれない。

(翻訳/Erina Austen)

Photo:公開より15年『ラブ・アクチュアリー』
Everett Collection/amanaimages
ヒュー・グラント (c)AVTA/FAMOUS (c)Maurice Clements
マルティン・マカッチョン (c)Famous (c)JHMH/FAMOUS
エマ・トンプソン (c)FAMOUS (c)Babirad/Famous
アラン・リックマン (c)AVTA/FAMOUS (c)JHMH/FAMOUS
リーアム・ニーソン (c)AVTA/FAMOUS (c)NYKC/FAMOUS
トーマス・ブロディ=サングスター (c)PHILIP ALLPORT/FAMOUS (c)JHMH/FAMOUS
コリン・ファース (c)Famous (c)NYNR/FAMOUS
ビル・ナイ (c)FernandoAlvarez/Famous (c)NYKC/FAMOUS
キーラ・ナイトレイ (c)Fred Duval/Famous (c)Hubert Boesl/FAMOUS
アンドリュー・リンカーン (c)NYVA/FAMOUS
ローラ・リニー (c)Famous (c)NYMR