『SUPERNATURAL』『GRIMM』...ちょっぴりダークなクリスマスを味わいたい人にピッタリな海外ドラマ

クリスマスといえば多くの人にとって心を弾ませるものだが、実際にはサンタクロースにまつわる怖い逸話も。今回はそんなクリスマスのダークな面を見せるドラマのエピソードを、『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』『GRIMM/グリム』という人気ドラマ2作品からピックアップしてご紹介しよう。

◆『SUPERNATURAL』で悪いサンタが人を殺す?

本国アメリカで2005年に放送が開始され、現在シーズン12まで制作されている『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』。ディーンとサムのウィンチェスター兄弟が、車でアメリカ全土を旅しながら悪魔や霊、怪物、超常現象などに立ち向かっていくストーリー。アクションとホラー、サスペンスがメインではあるが、時には明るいエピソードもある。しかし、このドラマにおいてクリスマスは家族団欒の明るいだけものではないという印象を受けるのが、シーズン3の第8話「呪いのクリスマス」だ。

日本ではサンタクロースといえば、赤と白の服に身を包んだ人の良さそうな老人を思い浮かべるだろうが、「悪いサンタ」と呼ばれるサンタクロースもいて、悪い子どもは遠くに連れて行かれたり、お仕置きをされると言われている。本作でもクリスマスに事件が起き、調査する中で世界各国にある悪いサンタの伝承を知った兄弟は、その「悪いサンタ」が起こした事件として調査を進める。その過程で街のクリスマスムードに触れ、今年はクリスマスらしく過ごそうとディーンが提案するも、サムは今まで行わなかったのになぜ?と反発する。この話の見どころは事件解決に至るまでの経緯であり、ラストのシーン。血生臭さとは切っても切れない『SUPERNATURAL』だが、家族愛を垣間見れるのも特徴の一つ。本作らしいクリスマスと言えるだろう。

◆『GRIMM』のちょっぴり可愛い(?)小鬼の正体にビックリ

米NBCにて2011年から6シーズンにわたって続いたダークファンタジードラマ『GRIMM/グリム』は、「グリム童話」をはじめとした物語や昔話、伝承をモチーフにした事件を追う犯罪捜査ドラマだ。童話に登場するようなモンスター、通称"ヴェッセン"と、実は"ヴェッセン"ハンターであったグリム一族の末裔であるニック・ブルクハルトを中心に展開される。『SUPERNATURAL』と同じく主人公はハンターであり、「グリム童話」は実は戦いの記録だったという設定だ。そんな同作のシーズン4第7話「盗まれたクリスマス」では、クリスマスの時期にだけ現れる小鬼が登場する。

街中どこもクリスマスムード一色の中、パーティを行っていた夫婦の元に荷物が届き、夜中になるとその中から小鬼が出現して家の中を荒らすなどの行動を行い、他の家でも同様の被害が起きる。ニックは調査を進めていくうち、その"ヴェッセン"の意外な正体を知ることに。話の展開はもちろんだが、モンロー家の飾り付けのように、これぞアメリカのクリスマスという様子も感じられるため、装飾にも注目するといいだろう。

これらのエピソードは現在、Huluで「クリスマス・エピソード特集」としてもピックアップされている。明るい雰囲気の作品に飽きた時や、少しダークなクリスマスを楽しみたいならオススメ。どちらも最後はクリスマスらしい雰囲気を楽しめるので、安心して見られるのも特徴だ。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』© Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved. 『GRIMM/グリム』©2015 Universal Studios. All Rights Reserved.