2019年期待の米ドラマ20作『GOT』『ビッグバン★セオリー』など大型作品がフィナーレへ

2019年要注目の米ドラマは? 米各誌(Variety、Hollywood Reporter、TIME)は、イチ押し作品リストを発表している。中でも特に見逃せない20本をご紹介しよう。

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■人気作のフィナーレをお見逃しなく

まずは、今年フィナーレを迎える超人気シリーズをご紹介。ファンタジー巨編『ゲーム・オブ・スローンズ』は、最終章がいよいよ今年4月に放送。6話という短い話数だ。

『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』は、現在放送中のシーズン12を持って終了へ。マルチカメラのコメディとしては最長記録を誇るシリーズに。

『HOMELAND』も、今夏開始のシーズン8で見納め。並外れた才能に恵まれたCIA職員キャリー(クレア・デインズ)の活躍を目に焼き付けたい。

『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』の最終章は、リッチフィールド刑務所から釈放されたメンバーの後日談にフォーカス。刑務所内の人種問題をブラック・ユーモアたっぷりに描いた大ヒット作。

シーズン4でどんでん返しの大技を決めたコメディ『ジェーン・ザ・ヴァージン』も、年内に大団円へ。こちらは嬉しいことに、スピンオフの製作が進行中。

このほか、政界への風刺たっぷりのコメディ・シリーズ『Veep/ヴィープ』『GOTHAM/ゴッサム』『アンブレイカブル・キミー・シュミット』など、人気シリーズが続々とクライマックスを迎えることになる。

■新作の注目株はこの2本

放送終了作品がある一方で、新たに出発するドラマも。冒頭に挙げた3媒体すべてが注目しているのは『Fosse/Verdon(原題)』。『スリー・ビルボード』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したサム・ロックウェルが主演を務め、実在の名高いバレエ振付師ボブ・フォッシーの半生を描くロマンチックな新シリーズ。ブロードウェイで活躍するダンサーと互いに惹かれ合い、芸術と恋愛の両面から互いを高め合ってゆく。8話構成のシリーズは、この春から放送開始予定。

米HBOのアクション作品『Watchmen(原題)』も、3誌すべての支持を集めた。DCコミックの人気作品『ウォッチメン』のドラマ化となる本作は、スーパーヒーローが希望の星ではなく、むしろ悪役に近い存在となった世界が舞台。2009年に映画化されているが、TVへの登場が待ち望まれていた。製作は原作の大ファンだというデイモン・リンデロフ。『LOST』のショーランナーの一人であり、実績は十分だ。

■2誌が注目の期待作はこちら

最後に、3媒体のうち2誌が共通してプッシュしている作品を駆け足で見てみよう。小学生の親たちが殺人事件に巻き込まれるミステリー『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』は、一度観始めたら止まらない中毒性が話題になった。まったく新たなストーリーでシーズン2に突入する。同じくミステリーの『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』シーズン3は、『ムーンライト』でオスカーを獲得したマハーシャラ・アリが、子どもの失踪事件を追う。

2018年勢いのあったコメディのジャンルは、今年もラインナップが豊富。『What We Do in the Shadows(原題)』は、映画『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』のTVドラマ版。ヴァンパイアたちが現代のシェアハウスで共同生活を送るが、時代についていくのに一苦労でどうなることやら。そのほか、妻たちが浮気の復讐を企む『First Wives Club(原題)』、地球の滅亡を予期した悪魔が世界を救うために天使と手を取り合う『Good Omens(原題)』などが、笑いに飢えた2019年の人類を救ってくれそうだ。

シリアスなところでは、有名なブラック・マンデー事件を描く『Black Monday(原題)』、冤罪事件を通じて米国の司法制度に切り込む『Central Park Five(原題)』、戦場の混乱にシニカルな視線を送る『キャッチ=22』などもメディアの票を集めた。

新作から最終章を迎えるシリーズまで、数々のストーリーに胸が踊る2019年になりそうだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ゲーム・オブ・スローンズ』
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