『ブラックリスト』ライアン・エッゴールド、主演メディカルドラマで癌患者を演じる難しさを語る

米NBCによる大人気のアクション・サスペンスドラマ『ブラックリスト』と、そのスピンオフ『ブラックリスト リデンプション』のトム・キーン役で知られるライアン・エッゴールド。現在主演する同局製作のメディカルドラマ『New Amsterdam(原題)』は既にシーズン2への更新も決定している人気作だ。本作で主人公マックス・グッドウィンを演じるライアンだが、マックスは医者として患者の病を治療するために奮闘しながら、自らも癌を患っているという役どころ。そんな役を演じるにあたって、ライアンがインタビューに答えている。米Hollywood Reporterが報じた。

「現実世界と同じように、リアルさを出して癌に立ち向かっていきたいと思うから、演じるのは難しいよ。毎週、毎週どんどん憂うつになっていくんだ。だって、癌は大変な病気だと思うからね。でも、治療がどのようなものか、薬がどんなふうに人を衰弱させていくのかという現実を見せるのはいいことだと思うよ。治療のせいで人間らしくなくなってしまうという理由で、やりたがらない人も多くいるよね。自分自身ではないような気になるし、気力もなくなる。そして外見も明らかに変わってしまうからね。身体的にもきついよ」

同作は、エリック・マンハイマー医師著の回顧録「Twelve Patients: Life and Death at Bellevue Hospital(12人の患者:ベルビュー病院での生と死)」を元に、アメリカで1番古い州立病院に着任したライアン演じるマックスを中心に描かれるヒューマンドラマだ。

著者のマンハイマー医師も、在職期間中に癌に侵された経験を持つ。そしてライアンはこう続ける。「癌に影響されない人はいない。自分自身、家族、友人など誰かしら癌や病と闘ったことがある、または今も闘っている人が多くいるだろう。だから、この作品でどう癌との闘いを描いていくのか、侵された主人公がどうなるのか気になるところだね」

同作の舞台は、エボラ熱患者やニューヨークのライカーズ島刑務所の囚人、そしてアメリカ合衆国大統領のような要人をも、同じ屋根の下で治療を施すことができる世界で唯一の病院。優秀で魅力的なグッドウィン医師は、病院内のお役所仕事的な業務を一掃し、患者にとって一番良い治療を施していく。人材不足、資金不足、そして過小評価されているこの病院にかつての栄光を取り戻すため、彼は病に侵されながらも、現状を打破して改革を進めていくというストーリーだ。

ライアンのほかに、フリーマ・アジェマン(『センス8』)、ジャネット・モンゴメリー(『アントラージュ★オレたちのハリウッド』)、ジョッコ・シムズ(『ザ・ラストシップ』)、アヌパム・カー(『センス8』)、タイラー・ラビーン(『REAPER デビルバスター』)らが出演している。『New Amsterdam(原題)』は、毎週火曜日NBCにて放送中。(海外ドラマNAVI)

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ライアン・エッゴールド
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