『24』のスピンオフ版、米FOXでパイロットの発注ならず...

世界中で大ヒットした人気アクションドラマ『24 -TWENTY FOUR-』(以下『24』)のスピンオフ版の企画が米FOXで進んでいると報じられていたが、今シーズンはパイロット版が発注されなかったことが明らかとなった。米Deadlineが報じている。

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以前に進行していたのは、オリジナルの主人公ジャック・バウアーの若かりし頃を描く前日譚シリーズと、もう1本は女性弁護士を主人公に、『24』と同じくリアルタイムで物語が進行するスタイルで描かれる法律ドラマシリーズ。

しかし、FOXのCEOチャーリー・コリアー社長がTV批評家協会の重役パネルインタビューで、スピンオフ版について今シーズンはパイロット版を見送ったことを公表。「『24』のフランチャイズのパワーをもてあそぶべきではない。TVの歴史において『24』は記念碑的な作品となり、シリーズを甦らせるなら、それはクリエイターと脚本家が伝えるべき物語がある時です。彼らはシリーズを尊重しており、局もスタジオも同じ気持ちだ」とコメント。シリーズを復活させる準備が整っていないと感じたことが、パイロット版を発注しなかった大きな理由のようだ。

前日譚シリーズはオリジナル版の共同クリエイター、ジョエル・サーノウとロバート・コクランが指揮を執る予定だったとのこと。そして法律ドラマ版は、オリジナルシリーズでショーランナーを務めたハワード・ゴードンと、ジェレミー・ドネル(『ダメージ』)が脚本を手掛けることになっていた。

2017年には、主役にコーリー・ホーキンズ(『ウォーキング・デッド』)を迎えてスピンオフ版『24:レガシー』が製作されたが、1シーズンで打ち切られている。

スピンオフ版が2本とも企画倒れになってしまい残念だが、FOXはどういう形になるにせよ、『24』シリーズをカムバックさせるアイデアにオープンのようなので、今後の展開に期待したい。『24-TWENTY FOUR-』作品見どころやレビューはこちらの海外ドラマNAVI作品データベースでチェック!(海外ドラマNAVI)

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『24 -TWENTY FOUR-』
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