米NBCが製作する、黒澤明監督の映画『羅生門』(1950年)にインスパイアされた法廷ドラマ『Prism(原題)』に、Netflixのマーベルドラマ『アイアン・フィスト』と『ザ・ディフェンダーズ』で、悪役バクトを演じたラモン・ロドリゲスの主演が決定した。米Varietyをはじめとする複数メディアが報じている。
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日本映画として初めてヴェネツィア国際映画祭金獅子賞とアカデミー賞名誉賞を受賞した『羅生門』は、芥川龍之介の短編小説「藪の中」と「羅生門」を元にした作品。平安時代の乱世を舞台に、侍の妻への暴行、そしてその夫の侍殺人の事件を、侍の妻、盗賊、そして殺された侍の幽霊らが証言をする姿をそれぞれの視点から描いたもの。三船敏郎、森雅之、京マチ子らが出演している。
『Prism』の各エピソードは、殺人事件の裁判に関わる異なる主要キャラクターの視点で描かれる。その新たな視点により謎や疑惑が深まり、視聴者がそれまで目にした出来事に疑問を投げかけ、裁かれるべき人物が裁判にかけられているのか問いたくなるような展開になるという。アンサンブル構成で複雑なキャラクターによって綴られるシリーズは、誰が最も説得力ある物語を語っているかの方が、真実よりも大切なのか...という点を視聴者に考えさせる作りとなるようだ。
本作で、ラモンは容赦ない検事エドゥアルド・グアティを演じることが分かっている。また、映画『ウォッチメン』やドラマシリーズ『ビリオンズ』などで知られるマリン・アッカーマンと、ミケルティ・ウィリアムソン(『シカゴ P.D.』)も出演が決まった。
ダニエル・バーンズ(『ビーストリー』)がパイロット版の脚本&製作&監督を務め、ベン・バーンズ(『Cake ケーキ ~悲しみが通り過ぎるまで~』)、ジュリー・ウェイツ(『ゲーム・オブ・サイレンス』)、キャロル・メンデルソーン(『CSI: 科学捜査班』シリーズ)も共同製作総指揮に名を連ねている。
ラモンは、マフィアの世界を描く『ギャング・イン・LA』や、『ブレイキング・バッド』のアーロン・ポールが主演したカーアクション映画『ニード・フォー・スピード』、HBOの刑事ドラマ『THE WIRE/ザ・ワイヤー』などにも出演している。
Netflixオリジナルシリーズ『Marvel アイアン・フィスト』は、シーズン1~2は独占配信中。『Marvel アイアン・フィスト』の見どころなどはこちらからチェック!(海外ドラマNAVI)
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『Marvel アイアン・フィスト』©David Giesbrecht/Netflix