米Paramount Networkが、次代の『ブレイキング・バッド』的な作品になりそうな、国境のブラックマーケットを描くドラマ『Coyote(原題)』を製作することが明らかとなった。米Deadlineが報じている。
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『Coyote』の主人公は、米国国境警備隊からの退職を余儀なくされたベン・クレメンス。彼はブラックマーケットの品がメキシコから米国へと流れる地下トンネルを発見したことで、それまで捕らえようとしていた闇組織の首謀者と運命が交わることになる...というストーリーだ。
ベンを演じるのは、刑事ドラマ『ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~』で7シーズンにわたり主人公ヴィック・マッキーを演じたマイケル・チクリス。ケント・オルターマン(『ヒストリー・オブ・バイオレンス』)とともに製作総指揮も務める。クリエイターを担当するのは、『ブレイキング・バッド』や『ゲーム・オブ・スローンズ』で監督を務めたミシェル・マクラーレンだ。
『ブレイキング・バッド』を手掛けたスタッフをはじめ、人間の闇を描く作品の関係者が多く参加する『Coyote』。本作についてオルターマンは、「ベンはメキシコのドラッグのカルテルや人身売買といった世界に深入りするほど、さらにダークで悪名高いキャラクターと出会い、その世界に吸い込まれるほど彼は自身の人間性に触れ、より良い人間へと進化を遂げていくから、ある意味"ブレイキング・グッド"だと言えるね」と語っている。
そしてParamountは、『Coyote』と並行して新作ドラマ『Heaven of Hell(原題)』を製作することも発表。現代を舞台にした本シリーズは南部に住む家族を中心に、ある放蕩息子と、夫の家族が経営する事業を手伝うためにミシシッピ州に戻った、エリート精神科医として働く妻の目を通して描かれるという。
ローズ・フィッシュバーン(『Blood & Oil(原題)』)が脚本・製作総指揮を務め、彼はアリカ・ミットマン(『デクスター ~警察官は殺人鬼』)、ジョン・リー・ハンコック(『スノーホワイト』)とともに監督も手掛け、デヴィッド・カンター(『フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ』)が製作総指揮に名を連ねている。(海外ドラマNAVI)
Photo:
『ブレイキング・バッド』
©Ursula Coyote/AMC