1990年代のITバブルに沸いたシリコンバレーで何が起こっていたのか、実話を元に描くドラマシリーズ『シリコンバレー狂騒曲』がナショナル ジオグラフィックにて6月21日(金)より日本初放送となる。
本作の舞台となる1990年代はまだインターネットの黎明期とも言える時期で、人々の多くはインターネットが何かも理解していない時代だった。『シリコンバレー狂騒曲』は、当時のシリコンバレーに実在した3つの企業:ネットスケープ、ザ・グローブ.com、ピクセロンを中心に、その興隆と衰退を描く。
天才的な技術者と有能な起業家たちが立ち上げたネットスケープは、1994年の株式公開で大成功を収め時代の寵児となり、ブラウザビジネスの先端に躍り出るも、業界の巨人マイクロソフトと厳しいシェア争いを繰り広げることに。ザ・グローブ.comは、インターネット上で人と人が交流するコミュニティサイトを立ち上げ順調に会員数を増やすが、資金繰りに悩み投資家探しに奔走する。また、動画配信サービスを打ち出した企業ピクセロンの創業者は、その不思議なカリスマ性を武器に当時シリコンバレーに集っていた富裕層から多くの資金調達に成功するも、実はその正体は、多数の前科を持つ、いわくつきの人物だった。
ITバブルに乗って成功した後の明暗を分けたものは何だったのか? いかにして詐欺的なビジネスが横行したのか? 本作では、巻き起こったITバブルによって爆発的な変化を遂げたシリコンバレーのビジネスシーンや、起業家、投資家、技術者、そして詐欺師が入り乱れた当時のシリコンバレーの狂乱ぶりを、コメディ要素の演出を交えながらテンポ良く描いている。
パソコン、スマートフォン、SNSを日常的に使用する現代社会においてインターネットは必要不可欠な存在だが、そのインターネットの始まりが一体どんなものだったのか、これまで語られてこなかったテクノロジー革命の一面を見ることができる。
製作総指揮を務めたのは、一般ユーザーと専門家をつなぐコミュニティ型サイト、ハフィントンポストの創設者であるアリアナ・ハフィントン。出演者はブラッドリー・ウィットフォード(『ザ・ホワイトハウス』)、ラモーン・モリス(『New Girl ~ダサかわ女子と三銃士』)、オリヴァー・クーパー(『レッド・オークス』)、ジョン・カルナ(『スクリーム』)、スティーヴ・ザーン(『THE CROSSING/未来からの漂流者』)ら。
■『シリコンバレー狂騒曲』(全6話)放送スケジュール
ナショナル ジオグラフィックにて放送
<二ヶ国語版>6月21日(金)スタート 毎週金曜 午後10時
<字幕版>6月22日(土)スタート 毎週土曜 午後5時
(海外ドラマNAVI)
Photo:
『シリコンバレー狂騒曲』
(C) National Geographic