『ゲーム・オブ・スローンズ』キット・ハリントン、ストレスとアルコールの更生施設に入所

フィナーレを迎えたばかりの米HBOの大ヒット大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』(以下『GOT』)。8シーズンにわたりジョン・スノウを演じてきたキット・ハリントンが、リハビリ施設に入所したことが明らかになった。米Entertainment Weeklyなどが報じている。

現地時間5月28日(火)、キットの広報スタッフは次のような声明を発表した。「キットは『GOT』が終了したあとのこの休息時間を、個人的な問題に取り組むための機会にすることに決めました」

報道によるとキットは、『GOT』の最終話が放送された5月19日(日)よりも何週間も前に、コネチカット州にある高級リハビリ施設に現れたという。そこはストレスや疲労、そしてアルコール中毒などに対応する施設として知られている。

さらに情報筋によると、「キットに近しい人たちは、彼にゆっくり休んでほしいと思っています。彼には今はただ、静かに生活する場が必要なのです」と話し、キットの妻で『GOT』で共演したイグリット役のローズ・レスリーは、彼の決断を尊重していると伝えられている。

去年1月、キットはニューヨークにあるBarflyというバーで、人がやっているビリヤードに割り込み自分もプレイしようとしたが、ルールも守れないほど酔っ払っており、スタッフから追い出されるという事態があった。その後、キットは店に戻って70ドル(約7600円)と同額のチップを支払ったという。

キットは『GOT』の最終章が放送される前、同作に出演していてストレスを感じるときがあると語っていた。「これほどまでにヒットしている番組で、しかもクリフハンガー状態でシーズンが終わってしまっている時、どういうことになるかわかるかい? とても恐ろしいんだよ。道を歩いていても、"お前(ジョン・スノウ)は死んだのか?"って聞かれるんだからね。他の俳優もそうだろうけど、ノイローゼになるんだ。注目度がすごくてね」

続けて、「人生において(『GOT』に出演している時は)最高の時期だったとは言えない。"自分は、世界中で最高に幸運な人間だと感じなければいけない"と思っていた。とても僕は弱っていたよ。安定しない時期だったし、普通の人はこういう不安定な時期を20代で経験することだろうね。だからセラピーを受けて、人と話すようになったんだ。危険を感じるようなこともあったし、誰とも口をきいていなかった。自分の今の状況に感謝すべきだと思っていたけれど、演技ができるのかどうかとても心配だった」と明かしていた。

また4月に、同作への想いも語っていた。「ファンが熱狂的なのも知っている。スタッフやキャストが寝ずに頑張ったことも知っている。製作陣は、そんなファンのことを思って作っている。がっかりさせるためじゃない。だから、もし最終話でがっかりしたとしても、僕は気にしない。だって、みんなこれほど一生懸命に作ったのだから」

8年もの間、世界中から注目されてきたキットは、しばらく静かな時間を過ごしたいというのは自然なことだろう。そして、先日父親への願望も述べていたばかりだ。施設でゆっくり静養して戻ってきた時には、パパになる準備もできているのかもしれない。(海外ドラマNAVI)

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キット・ハリントン
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